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宮徹調教師

重症から完全復活したマックスドリーム

-:あと、もう1頭、マックスドリーム。またこちらもセン馬で異色というか。

宮:面白いタイプやね。タイプ的には似てるんやけど、こっちの方が豪快な。必ずマクって来るし。この子は自分で行ける力があるからね。

-:最後の脚を見てると走る気が鮮明に出てるというか、野性味溢れる感じの。

宮:この子もハイペースで、横にバラけてくれてたら、外を回らんでもガーッとは行けるけど、なかなか、動けるからね。オープンでも4コーナーでマクリ切るだけの脚で来るから、かなり能力は高い。あとは展開がハマって、オープンのペースに慣れてしまえば、重賞でもチャンスあると思う。

-:6歳のセン馬で、お父さんがアドマイヤマックスということで、距離適性としては、マイルまではイメージが湧くんですけど、1800、2000というと、若干長いのかなと?

宮:実際、若干長いと思うけど、どちらかと言えばパターンが决まっていて、向正面から3コーナー、ペースに合わせてイイとこから動けるからね。動けるっちゅうか、動くから。

-:逆に反応がよすぎるところがあって、乗り難しいという面はないですか?

宮:いや、そんなに。欲さえかかなければ、乗り難しくないと思うよ。ゲートはどっちかっていったら遅いから、そこでそんなに慌てんかったら、掛かることもないし、あとはどっから行くか、タイミングとレースの流れだけで。

-:この馬も七夕賞で4着ですから、エルシコとは内外の差って感じだけなので、能力的には互角もしくはそれ以上かもしれません。

宮:この子のほうが能力が高いかもしれないな。でも、一辺倒やから、あまり強気な事は言えんけど、ただ遅かったら自力で動けるのは、この子の方やね。

-:しかも、機動力が求められる小倉ですからね。

宮:そうそう。

-:マックスドリームはどのような馬場が合うと思いますか?

宮:この子はパワーがあるから、道悪になって、多少、緩くても来られると思う。

-:芝馬の割に前脚を掻き込むような走り方で、手繰っていくような力強さがありますね。この馬はどういう理由でセン馬になったんですか?

宮:骨折の程度が悪くてね。普通の子なら能力喪失とか、そんなのなのに、どうもないんだよな。真っ二つに折れてたのに、普通、そんなところが折れたらアカンのやけど。



-:色んな意味で強い馬ですね。それがここまで出世したと。

宮:そうやね。結構強いとこまで来たからね。楽しみな馬ではあるわ、オープンでもまたアタマまで突き抜けるだけのパワーがあるっていうか。

-:骨折で休んでた分を差し引いたら、実質6歳よりは使い減りはしてないという。

宮:してない。若いね、1年半ぐらい休んだから。まだまだ上積みあるわ。

-:セン馬にしたことで、ホルモンバランスとかが変わってると思うんですけど、体質、や筋肉の付き方の変化とかもありますか?

宮:そういうのは全然気にならん。付けようと思ったら、ナンボでも付くし。

-:セン馬になったということは、言われなかったら気付かないくらいと。

宮:そうやね。全然わかんないくらい。

-:理想の枠順というのはありますか?

宮:この馬はどこでもエエ。エルシコは欲を言えば内の方が良いかもしれないけど、この子はどこでもエエ。この子よりゲートが遅い子って、あんまりおらんと思う(笑)。別に内で外でもケツになるし、1コーナーまで全然追いつかないから。

-:逆にずっと同じジョッキーが乗ってる方がいいのかもしれないですね。

宮:それでまた古川騎手に来てもらうんだよね。先週も北海道で3つ勝って調子いいしね。

同厩舎の差し馬でもタイプが違う2頭

-:七夕賞に続き、2頭で挑む小倉記念。まとめていただいてもいいですか?

宮:2頭ともセンスっていうか、見る限り、楽しみあるからね。そこそこ流れれば、2頭ともチャンスあるだけの脚は使って来ると思うけどね。具合はそんなに変わってないと思う。

-:同じ後ろから行く馬だけども、ちょっとタイプが違うっていうところが、また面白いですね。

宮:同じ差し馬でもタイプが全然違うと思うから、この2頭は。

-:マックスドリームの場合は、アドマイヤマックスという種牡馬の可能性を、ちょっと広げる存在かもしれないですね。

宮:アドマイヤマックスに似てると思うけどな。あの馬もやっぱり、最初はちょっと長め使ってたもんね。でも、最終的には1200が合ってたもんね。ただ、小さいうちってある程度、距離が持つんよね。カーっとなっちゃうと、もうダメで、パッと行っとけば、ある程度は1800、2000までこなせると思うから。前走は実際、来てるしね。そのへんかな、こっちは。エルシコはこなせると思う。

-:エルシコの性格から言ったら、別にこなせそうですね。

宮:エルシコは最近なんか落ち着いて、それほどうるさく引っ掛からんし、上手いこと競馬するようになったから。まあ、どっちもまたチャンスがあると思います。

-:2頭とも面白いタイプ。応援しておりますので、また、よろしくお願いします。ありがとうございました。

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【宮 徹】 Tohru Miya

1960年兵庫県出身。
1996年に調教師免許を取得。
1997年に厩舎開業。
初出走:
1997年3月2日 1回阪神4日目9R メジロシェルティ
初勝利:
1997年7月26日 2回函館7日1R シャインポイント


■最近のJRA重賞勝利
・13年 アーリントンC
(コパノリチャード号)


1981年3月、馬事公苑騎手長期課程を修了し、田中四郎厩舎所属として騎手デビュー。
以降引退までの16年間、途中2度のフリー転向を含め古川平・大久保正陽などの有力厩舎を渡り歩き、通算136勝をマーク。調教師免許の取得に伴い騎手を引退、翌年栗東に厩舎を開業。
初年度にアインブライドで阪神3歳牝馬Sを制し騎手時代に成し得なかった重賞勝利をG1で遂げたほか、調教師転向後は多くの実績馬を輩出している。