皆様、こんにちは!もう12月というのに、なぜか暖かい夏日が観測されるなど、寒いのが苦手な私にとっては非常にありがたい気候に喜んでいます。しかし、ただ喜んでいるだけではいられないのも事実ですよね。地球温暖化の影響なのか、それとも地球が回る中で何かしらの変化があったのかと、色々と心配してしまいます。台風の多さに気候の上昇と、昔と比べて変わってきていることに少し不安を覚える毎日です。

それでは競馬の話にまいりましょう。先週はJRAの G1で2つしかないダートG1のひとつチャンピオンカップが、中京競馬場で行われました。戦前より楽しみにされていた新勢力ルヴァンスレーヴと王者ゴールドドリームの再戦でしたが、それはレース前にゴールドドリームの回避により実現することはできませんでした。そのため、人気も一本かぶりとなったルヴァンスレーヴでしたが、その人気に応える勝利で見事ダート王者の名を手にしました。

ルヴァンスレーヴ

レースはスタートからアンジュデジールと典ちゃんが出ていきました。その姿を見たミルコとルヴァンスレーヴもすぐに位置を取りにいきました。まず、ここが巧みでしたね。もともとスタートの悪かったルヴァンスレーヴに対して、スタートは出ないという頭ではなく、出た場合、初めての形でも走りの邪魔をしないように誘導する技術と勇気があるんですから。そして、典ちゃんがハナにいくということは、そこまで早くならないと読んでいたと思います。そのため、あの一瞬での判断が勝利に繋がったといっても過言ではありません。ジャパンカップのアーモンドアイとルメールも取ったアプローチですが、世界レベルの二人が同じような競馬したことに意味があると思います。

そして、迎えた4コーナー。ルヴァンスレーヴは内ラチを背負いながら走り、ヒラボクラターシュの四位君が右手前に換えた瞬間にGOサインを出しました。このタイミングで出せる脚があることもですし、ここを絶対に逃さないとミルコもゾーンに入っていたと思います。抜け出してからは別次元の脚での勝利でした。タイムは3年連続の同タイムでレースレコードになりました。しかし、3歳で、ましてや最後は流す余裕がある中でのこのタイムはまさに怪物。ダート界のアーモンドアイとルメールが評したのが分かる内容だったと思います。

2着にはウェスタールンドが入りました。鞍上の藤岡祐君は当日9Rでも腹をくくった競馬で勝利していただけに、ここでも思い切った騎乗をしてきました。4コーナーに入る前に一呼吸入れさせ、直線に入る前からギアをじわじわとあげると一気に外に膨らんだ他馬を内から抜き去りました。これで詰まれば仕方ないという博打に勝ったレースだったと思います。以前の彼なら、このようなレースはできなかったと思います。特に大きなレースでは、批判も大きくなる可能性もありますから。G1騎手となってからの彼は、腹をくくった乗り方が増えてきている気がします。このことに関しては非常に大きな成長と私は思います。ペースに惑わされず自分の競馬をした2頭が先着したレース、素晴らしかったです。

ルヴァンスレーヴ

今週は香港では国際G1競走が4つ、日本では2歳牝馬女王を決める戦い阪神ジュベナイルフィリーズが行われます。香港には9頭の日本馬が参戦しますが、その中でも私の注目は香港カップディアドラになります。前走の競馬を見ていたら、もう驚く成長力しかありませんでした。完全にリスグラシューの勝ち競馬の中、異次元の末脚は世界にも通用すると思いますから。

阪神ジュベナイルフィリーズは難しくなりましたね。本命はクリスチャン騎乗のダノンファンタジーが選ばれると思いますが、前走で見せた切れ味シェーングランツがどこまで走れるのか。その他にもクロノジェネシスは北村友一君の初G1もチラチラと感じていますし、レースの上手さでいえばプールヴィルレッドアネモスも出てきます。抽選組のタニノミッションには期待しかありませんし、非常に選ぶのが難しいレースです。絶対女王グランアレグリア不在のレースで、どの馬が2歳女王と輝くのか。香港と共に阪神競馬場で応援しましょう!