皆様、こんにちは!気付けば3月を迎え、寒い寒いと言っていたのが、もうすぐ桜が咲くのかなと思い始めるようになってきました。そして、世間の新学期よりも少し早く、競馬界では新人騎手たちがデビューしました。その中でも、斎藤誠調教師の息子斎藤新騎手がデビュー週に見事2勝を挙げる活躍で、早速アピールしました。競馬学校ではアイルランド大賞を受賞し、模擬レースでもトップとレベルが高いと噂されている、この組の中でも頭ひとつ抜けた存在であることを結果で見せつけました。しかし、他のデビューした騎手もそうですが、みんな道中に関しては、本当に今日がデビューなのかと言うくらいの乗り方をしていましたね。1コーナーの入り方や3~4コーナー、直線とまだまだ危ない所はありますが、それはこれからの経験でこなしてくれると願っています。

先週は中山で落馬事故がありました。防ぎようのない形で起こった事故とはいえ、改めて騎手は危険な商売なんだと考える結果となりました。落馬負傷した北村宏君は頭蓋骨骨折や、ふくらはぎの裂傷が激しく、現在は意識があるも、動けない状態が続いている様子です。騎手は他の人達よりも回復力が強いのは自分自身もそうだったので理解していますが、今回のケガはそう簡単ではないと思います。しかし、馬への情熱が再び彼をターフに戻してくれることを、心より願っています。今は安静にゆっくりと治してもらいたいと思います。

それでは週末に行われた弥生賞の話をしましょうか。朝から大雨に見舞われた中山競馬場で、皐月賞トライアル弥生賞が行われました。レースの朝にはルメール騎手が前日の馬場入りの際に落馬したことにより1番人気のラストドラフトは田辺君に乗り替わりとなってしまいました。そんな中、メインまでのレースを見ていると、3コーナーでは芝がなくなり、ボロボロの状態に。そこを超えれば、重くなれど内ラチぎりぎりの所は生きているなと感じていました。そんな天気を喜んだのが勝利したメイショウテンゲンと池添君でした。

メイショウテンゲン

父親の管理馬に息子が乗り、見事掴んだ皐月賞の切符は本当に嬉しかったと思います。また、この馬の母親も謙一君が乗っており、最後となったレースでは故障により競走中止となっていました。しかし、その時の判断が早かったからこそ、ここに繋がれた命。そんな母の思いを自分の背中も知る謙一君に御礼と言わないばかりに息子に向いた馬場へと雨を降らしたのかも知れません。2着には1勝馬シュヴァルツリーゼが入りました。こちらはスタートで押し込まれ後方からの競馬になるも、ステップが大きい馬だけに腹をくくって展開が向けばというレースをした石橋君の考えとレースがマッチしたのだと思います。

3着には馬場も味方につけたブレイキングドーンが続き、4着のニシノデイジーも馬場が味方するかなと思っていましたが、1コーナーの入り方でカントルに譲った部分が非常に勿体ないように感じました。そして4コーナーではカントルが入っていたポジションを狙っていたため、惜しい競馬になってしまったかなと思いました。しかし、晴れた馬場でなら巻き返しも十分できると思います。5着のカントルはいい競馬をしましたが、同じ考えで3~4コーナーでニシノデイジーが来たことで少し苦しくなってしまいました。しかし、今回は最後まで併せた馬で抜くところなく走りきったことで、次は大きな変化も期待できます。馬場が良くなればこちらもまだまだ見限るのには勿体ない一頭です。

ニシノデイジー

さて、今週はG1級に揃った馬が出馬してくる金鯱賞フィリーズレビューなどが行われます。今週から小倉ではなく中京になりますからお気をつけくださいね!そんな中、金鯱賞には4連勝中のエアウィンザーがエアの服が一番似合う男、豊ちゃんと挑んできます。今までは気を抜く面など甘い部分があった馬ですが、前走では完璧な走りを見せ重賞制覇。この勢いで5連勝なるかに注目しています。

その他にも、G1馬がたくさん出馬してきます。ダノン軍の勢いが止まらないダノンプレミアム、牝馬の意地リスグラシュー、コンビ再来モズカッチャンと和田君、そして叩き緒戦から今年こそはのペルシアンナイトになっています。さらに重賞ウィナーのギベオンなど楽しみが多い一戦になります。次を見据えた馬とここ勝負の馬、そして中京の天気をチェックしながら挑んでもらいたいと思います。テン気を味方につけゲン金を手にするのはあなたです!