皆様、こんにちは!10月を迎えるも、異常なまでの暑さに悩まされている今日この頃。世間はテコンドー協会のズサンな内容があらわになったり、ラグビー日本代表の決勝T進出に注目が集まったりと、スポーツ界の良いも悪いもが報道されています。そんな情報の多い今週の懸念は、なんといっても季節外れの大型台風19号だと思います。猛烈な強さのまま日本を縦断するとみられているだけに、今から120%以上の準備を持って備えたいと思います。

それでは先週の競馬を振り返りたいと思います。まずは日本競馬の悲願となっているフランス凱旋門賞の話をしましょう。前日から降り続いた雨で非常に重い馬場の中、日本からはキセキ、フィエールマン、そしてブラストワンピースの3頭が挑戦しましたが、結果は惨敗でした。ペースは遅くても、馬場の違いやレースの違い、全てが敵になってしまったレースだったと思います。

スタート直後、フィエールマンがポジションを取ったところまでは、これなら面白い!と思っていました。しかし、道中の走り方を見ても、決してこの馬場が向いている方ではないなと、外のブラストワンピースに目をやりました。こちらもハープスターで苦汁を飲まされた川田君が安全の外目を取りました。このポジションなら、力が抜けていないと少し厳しいかなと見ていると、フォルスストレートでは早くも腕が動く形に。これは、もうキセキにかけるしかないと思っていましたが、こちらはスタートで少し出るのが遅れ、結果踏み遅れる結果となってしまいました。

凱旋門

日本の3頭を早々に見限り前に目を移すと、本命エネイブルとフランキーは完璧なレース。その後ろにソットサスとクリスチャン。しかし、引き離していくエネイブルを外からきたヴァルトガイストが一気にかわし切り、エネイブルの3連覇を防ぐ勝利を挙げました。勝利したのはブドー騎手で、またひとつ彼の経歴にすごみが足される結果となりました。ここまでの惨敗を見ると、ただただ、調子を整える程度では勝てないことが分かってきましたね。しかし、補助金がほぼない現状で早めからフランスに入り、日本でチャンスのあるG1を出ずにフランスに挑戦するというのは、難しいことでもあります。それでも、挑戦してくれる馬主さんがいることをファンとしては願うばかりです。

新しい伝説を作るのには、当たり前の壁を壊し、賞金よりも名誉を狙ってくれる馬主さんが必要不可欠になりますからね。厩舎メンバーや調教師、乗り手など、全ての働いている人の中から日本代表を作成し、フランスにJRA代表厩舎を置くことなどもひとつの手になるでしょうね。そうして日本の力を総合的に集め、日の丸で勝ちに行ってほしいと思います。

日本ではサウジアラビアRCサリオスと石橋君が見事な勝利。新馬戦から見せていた素晴らしい走りをここでも見せてくれ、やはりG1級だと改めて思わせてくれたレースでした。日曜日の毎日王冠では戸崎君騎乗のダノンキングリーが出遅れもなんのその、素晴らしい末脚で勝ち切りました。この走りを見ると2000mがベストかなと思いもしますがマイルCSでも見てみたいなと感じました。

ダノンキングリー

京都大賞典では坂井騎手が師匠の管理馬であるドレッドノータスと勝利しました。こちらは調子の良さもあったと思いましたが、坂井騎手の修行の成果が出た一戦だったと思います。騎手としての腕が上がってきていますね。逆に唯一、1番人気が大きく飛ぶ形となったレースでもありましたね。ミルコ騎乗のグローリーヴェイズでしたが、このメンバーでは軽く勝たなくては秋が苦しいと思っていましたが、騎乗も外枠、開幕週と意識して少し出すと、ハミを噛む形に。迎えた4コーナーでは手応え悪く、そのまま6着へ。昔のミルコなら、ハミを噛んだ時も、もう少し柔軟に対応していたと思いますが、勝ち馬の好騎乗が光っただけに、これは非常に残念なレースになりました。

ドレッドノータス

今週は台風でどうなるか分かりませんが3日間競馬。2場に戻りますから気を付けてくださいね!その中でも、日曜日には秋華賞が行われる予定です。なんと桜花賞馬、オークス馬が不在になる中で、注目を集めるのがダノンファンタジーでしょうね。前回は決してうまくいっている競馬でないにも関わらず、あの走りで、非常に楽しみになりました。そして、馬場がどう味方をしてくれるか分からないカレンブーケドール、能力だけならずば抜けているクロノジェネシスにルメールに期待したいコントラチェック、その他にも上り馬エスポワールは面白い1頭ではないでしょうか。開催がどうなるか分かりませんが、こちらも120%の準備で迎えましょう!