皆様、こんにちは!まだまだ続く新型コロナウイルスの脅威はとどまることを知らず、どんどんと拡大していっています。そんな日常と離れた景色は天候にまでおよび、もうすぐ4月になろうかという週末の中山では大雪が降りました。20度だった気温が1桁になり雪が降るという気候は、まるでコロナやインフルエンザに加え、更に人類に向けての課題を見せられたように感じました。しかし、それでもホースマンは馬たちのために前に進むしかありません。寒くても、雪が降っても、レースを待ってくれているファンの皆様のため、頑張ってくれる馬たちのためにも、早く健康で安全な競馬が見たいと思います。

さて、そんなコロナが蔓延する中、競馬でも567(コロナ)になった結果でザワザワとしたフィリーズレビューから振り返りましょう。岩田康君騎乗のエーポスが素晴らしい末脚を見せ勝利しました。デビュー戦を見たときに、この馬はふとした時に重賞で穴をあけるなと思っていたのですが、まさかこんなに早く結果を出したのは天才岩田の腕があったからこそだったと思います。道中ではペースを見るや馬の行きたがる気持ちを抑え、脚をタメることを選びました。この周りに流されることがないペース判断が最終的に勝利を導いたのだと思います。

陣営としても1600mを使ってきた馬でしたが、行きたがる様になってきた馬の性質を活かし1400mに距離を変えたことも素晴らしかったと思います。やはり、どうしても1600mにG1が重なるだけに、1400mはレースも少なくG1もないので使うことに戸惑いもでますが、この決断が素晴らしかったと思います。レースに合わせるのではなく、馬に合わせた結果でしたからね。

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中京では金鯱賞が行われ、サートゥルナーリアが圧巻の勝利を見せつけました。着差は2馬身程でしたが、その内容は大差以上に見えたレースでした。今回は無観客のレースであったことも、この馬にとってはプラスに働いたのではないかと思います。持っている力は歴代の名馬と同じくらいだと感じる一頭で、戦うべき敵は自分自身という馬です。その荒すぎる性格からも折り合いが非常に難しい馬を、見事なまでに折り合い、難なく勝たせたルメール騎手の難しいことを当たり前のように見せつけた技術が際立ったなと思いました。この勝利で左回りの不安説も消え、あとはテンションとの戦いで世界へと飛び立ってほしいと思っています。

2着にはサトノソルタスが入りましたね。今回は前日に振った雨の影響から緩くなった馬場が味方したのではないかと思います。しかし、ここでこれだけの走りができたのは収穫で、ローカルでもG3あたりで勝利を上げ、自信がつけば更にいい走りができるのではと期待を持てる内容でした。

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今週は3日間開催です!今週のみ2場開催に変更になります。中京競馬場は開催されませんので気を付けてくださいね。そんな3日間開催は、ルメール騎手がドバイへの入国をコロナ対策で入国できない!となるのを避けたいとお休みにしました。そのため、他の騎手にとってはチャンスの3日間となると思います。金曜には中山でフラワーC、日曜日にはスプリングS、阪神では阪神大賞典が行われます。

その中でも注目は阪神大賞典ですね。JRA施行の中でも珍しい長距離レースで、今回はこのレースにキセキが出馬してきます。菊花賞から勝利がなく、G1では善戦するも勝ち切れなかったこの馬に、リーディング独走している川田君に手が戻ることで、どんなレースを見せてくれるのか非常に楽しみです。長距離だったらこの血統というボスジラの成長にも期待したいですし、ユーキャンスマイルはG1戦線で戦えるかを計る一戦になると思います。その他にもメイショウテンゲンもいますし、少し気を抜いた時に圧巻の走りを見せてくれるタイセイトレイルも今回は注目したいですね。

まだまだ当たり前の日常が帰ってくるのは時間が必要そうです。その中でも、楽しんでもらえる競馬ができることをありがたく思い、楽しみに見ていきたいと思います!今週は347ラ、コロナ馬券になることを期待します!