
元騎手という視点から最新競馬ニュースを大胆解説。愛する競馬を良くするために、時には厳しく物申させていただきます。週末重賞の見所と注目馬もピックアップ!
横、横、横、横、山
2025/8/21(木)
皆様、こんにちは。甲子園では熱い戦いが繰り広げられています。特に県立岐阜商業と横浜高校の試合は、歴史に残るような素晴らしい一戦でした。県立岐阜商業の横山君は良い選手ですね。メディアでは左手について取り上げられることが多いですが、一野球選手として本当に素晴らしいと思います。彼の努力がチームメイトに伝わり、チーム全体のレベルを引き上げたのではないでしょうか。残すは準決勝と決勝。悔いのない戦いをしてほしいですね。

先週の佐々木騎手による佐々木ウィークに続き、今度は佐々木調教師がJRA全10場の重賞制覇を達成しました。小牧騎手にとっても嬉しい勝利となり「まだ佐々木ウィークが続くのか!?」と感じていたところ、日曜日は一転して「横山」になりました。
中京記念では武史騎手、札幌の特別レースでは和生騎手、そして札幌記念では典弘騎手が勝利を収めました!騎乗したトップナイフは見事なレースぶりで、馬場も味方したと思います。何より、今回と同じような展開を過去のレースでもしていたことが勝利に繋がりましたね。甲子園でも競馬でも、まさに横山ウィークでした。

今週はアメリカから富田騎手、イギリスから岩田望来騎手も帰国し、日本競馬がますます盛り上がります。札幌ではワールドオールスタージョッキーズが開催されるなど、楽しみな週末になりそうです。
世界で技術を磨いた若手騎手たちのレース、世界レベルの騎手たちの戦い、さらに新潟2歳SやキーンランドCも見所十分です。岐阜が話題になっている今、岐阜出身の田口貫太騎手にも注目して競馬を楽しみましょう!
プロフィール
松田 幸春 - Yukiharu Matsuda
北海道生まれ(出身地は京都)。1969年騎手デビュー。通算成績は3908戦377勝で、その中にはディアマンテ(エリザベス女王杯)、リニアクイン(オークス)、ミヤマポピー(エリザベス女王杯)など伝説の名馬の勝利も含まれる。1987年にアイルランドの研修生として日本人騎手では始めて海外の騎乗を経験しており、知る人ぞ知る国際派のパイオニア。1992年2月の引退後は調教助手に転じ、解散まで伊藤修司厩舎の屋台骨を支え、その後は鮫島一歩厩舎で幾多の名馬を育て上げた。時代を渡り歩いた関西競馬界の証人であり、アドバイスを求めに来る後輩は後を絶たない。