6月30日からは福島、中京開催がスタート。中京は毎週のようにPOG人気馬が出てくるので、目が離せない。まずは土曜日の中京マイル戦に注目。新規入厩は堀厩舎の有力馬がズラリ。そして池江厩舎の評判馬も入っていた。

6月30日(土)
◆中京芝1600m

ダノンチェイサー(牡、ディープインパクト×サミター、栗東・池江寿厩舎)
母はアイルランド2000ギニーなど、欧米でG1を2勝。セレクトセールでは2億7000万円(税込)で落札された。調教も抜群で、1週前調教(以降も調教は主に1週前のもの)はCWで6F82秒台、5F67秒台、上がり1Fは11秒半と切れた。初戦はもちろん先々までが楽しみな大器だ。鞍上は川田騎手を予定。

アドマイヤマーズ(牡、ダイワメジャー×ヴィアメディチ、栗東・友道厩舎)
母はフランスのG3勝ち馬。セレクトセールでは5616万円(税込)で落札されている。同厩の期待馬ブラヴァス(G1馬ヴィルシーナの初仔)と併せ常に優勢。時計もCWで2週前に5F67秒台、上がり11秒後半。1週前も6F80秒台、5F65秒台、上がりは12秒と全体、上がりともに上々。ダノンチェイサーとの対決は見ものだ。

ケイデンスコール(牡、ロードカナロア×インダクティ、栗東・安田隆厩舎)
母の兄にバランスオブゲーム(重賞7勝)、母の弟にフェイムゲーム(重賞6勝)がいる。「稽古は動くが前向きなところがあるので、コントロールが課題になってきそう。マイルくらいまでは保つよう調整していきたい」と安田隆師。鞍上は福永騎手を予定。外目を回ってCW67秒台、上がり12秒0は評価したい。

◆福島芝1200m

キアレッツァ(牝、ディープブリランテ×フォルテピアノ、美浦・萩原厩舎)
半姉は現3勝のパルティトゥーラ。芝で馬ナリの5F68秒~70秒の調教ばかりで負荷が足りないようにも思えるが、2週前には11秒台半ばで締めたように、終いは悪くない。直前調教をどの程度やってくるかで、新馬戦の期待度も見えてくる。

◆福島ダート1150m

グリューネリヒト(牡、ヘニーヒューズ×グリューネヴォッヘ、美浦・高木登厩舎)
近親にゴールドドリーム(フェブラリーS)がいる。1週前は坂路で54秒1-12秒8を馬なりでマーク。2週前も美浦ウッドで4F51秒後半の時計を出しており、順調に調教メニューを消化。ただゲートに不安があるようで、コース・距離を考えると出遅れたら致命傷になりかねない。

7月1日(日)
◆中京芝1600m(牝馬限定戦)

オーシャンスケイプ(牝、ブラックタイド×ドリームスケイプ、栗東・西村厩舎)
半姉はクッカーニャ(5勝)、母の兄にアロハドリーム(重賞2勝)、ユートピア(交流GⅠ3勝)がいる。調教は坂路で54秒1-12秒8。馬場が重かったので、12秒台で上がれれば悪くない。鞍上は松若騎手を予定。

ビスタストリカ(牝、ルーラーシップ×イストワール、栗東・斉藤崇厩舎)
近親にアルーリングボイス(重賞2勝)。CWで70秒は平凡も、上がりは12秒半ばで締めた。鞍上は川田騎手を予定。

ロイヤルヴィザージ(牝、ロードカナロア×ロイヤルネックレス、栗東・飯田祐厩舎)
近親にインセンティブガイ(京王杯SC2着)。CWで70秒台も、上がりは12秒台。ただ速い本数が少し足りないので、最終調教で詰めていきたい。

トロイメント(牝、ダイワメジャー×トラウム、栗東・西浦厩舎)
近親にタッチングスピーチ(ローズS)。併せた新馬に煽られたが、CWで68秒、上がり12秒と時計は出ている。

◆中京芝1400m

ブルスクーロ(牡、キンシャサノキセキ×ダークサファイア、栗東・池添学厩舎)
全兄にサフィロス(京王杯2歳S2着)。CWで5F69秒も、上がりは11秒半ばと速い時計をマークし、1600万のエルフィンスコープに先着した。初戦から期待できる。

メテオスウォーム(牡、ロードカナロア×プリモスター、栗東・矢作厩舎)
母は5勝。CWで6F80秒台、5F66秒は、当日の重い馬場を考えると速い。さすがに上がりは13秒とかかったが、これだけの時計を出せるのだから仕上がりは進んでいるはず。この馬も初戦から好勝負。

ベストタッチダウン(牡、タートルボウル×タッチザピーク、栗東・橋口慎厩舎)
半兄はピークトラム(6勝)。2週前にCW5F67秒台で上がり12秒前半、1週前は馬場が重く時計がかかったが、それでも5F68秒、上がり12秒後半なら合格点。いい状態でデビューを迎えられそうだ。

◆福島芝1800m

ミッキーブラック(牡、ブラックタイド×マラコスタムブラダ、栗東・音無厩舎)
母はアルゼンチンのG1勝ち馬。CW5F67秒後半で、上がりは13秒を一杯にマークし、3歳の2勝馬フランツに僅かに遅れた。一見平凡な時計だが、調教本数が少ないこと、重い馬場を考えれば仕方ないところ。まだまだ変わり身が見込める。

ロジャーズクライ(牡、ハーツクライ×ロジャーズスー、美浦・国枝厩舎)
「仕上がり早で、ここ目標にして順調に調整できた。牡馬にしては少し薄手だが、距離があって良さそうだし、このくらいの条件が合うと思う」と国枝師。1週前は美浦ウッドで5F70秒だが、2週前には4F52秒と速めの時計は出ている。鞍上は北村宏騎手を予定。

◆函館芝1200m

パイロテクニクス(牡、パイロ×ショウナンハトバ、美浦・武藤厩舎)
坂路53秒5-12秒6を出し、仕上がりは進んでいる。週末に函館への長距離輸送があるので直前は軽めになるだろうが、美浦で調教は積まれているので大丈夫だ。

パブロフテソーロ(牡、タイキシャトル×ベネディーレ、美浦・武井厩舎)
半兄にガンサリュート(京成杯2着)がいる。「スピードもあるが、パワフルな走りなので洋芝向きだと思う。短距離路線で活躍を期待している」と武井師。ウッドで5F68秒台も、上がりは14秒とかかってしまったが、外目を回っているので、字面ほど内容は悪くない。鞍上は吉田隼人騎手。

◆新規入厩馬

サトノソロモン(牡、ディープインパクト×イルーシヴウェーヴ、栗東・池江寿厩舎)
母はフランス1000ギニー(G1)勝ち馬。セレクトセールで3億円超え(税込)した超高額馬。ちなみに全弟は税込で6億円を超えて話題になった。

セントレオナード(牡、ディープインパクト×リリーオブザヴァレー、美浦・堀厩舎)
全兄は青葉賞勝ち馬ヴァンキッシュラン。

サトノジェネシス(牡、ディープインパクト×マルペンサ、美浦・堀厩舎)
全兄はG1・2勝のサトノダイヤモンド。セレクトセールでは税込みで3億円超え。

バイキングクラップ(牡、ハーツクライ×マジックストーム、美浦・堀厩舎)
半姉にエリザベス女王杯勝ち馬ラキシス、マイルCS勝ち馬サトノアラジンと、上にG1勝ち馬が2頭。ともにタイプが違うだけに、この馬はどちらに出るか。

ボスジラ(牡、ディープインパクト×ミスパスカリ、美浦・国枝厩舎)
全兄はスプリングS勝ち馬マウントロブソン、菊花賞3着のポポカテペトル。

ジュベルハフィート(牡、ディープインパクト×ドバウィハイツ、栗東・石坂正厩舎)
半姉はフィリーズレビューを勝ったリバティハイツ。

メイショウイッコン(牡、ディープインパクト×メイショウベルーガ、栗東・池添兼厩舎)
母は京都大賞典など重賞を2勝。

ジェドゥーヴル(牡、オルフェーヴル×ヒルダズパッション、栗東・木村厩舎)
半兄ヨシダはアメリカでG1勝ち。