今週は、来年のクラシックを占う東京スポーツ杯2歳S。東西有力馬が揃ったが、特にルヴォルグがどれ程の器なのか、よく確認しておきたい。新馬戦は、良血馬が集まった東京マイルの牝馬限定戦に注目。

11月17日(土)
◆京都芝1600m

マジストラル(牡、ハービンジャー×アンブロワーズ、栗東・高野厩舎)
母は函館2歳S勝ち馬で、阪神JFでも2着。全兄にテオドール(現5勝)がいる。1週前調教(以降も調教は主に1週前のもの)は、坂路56秒8-12秒9(一杯)で、古馬1000万レノヴァールと併入。時計は平凡だが、先週もお伝えした通り今の栗東坂路はウッドチップを入れ替えた影響で、この週も時計がかかっていた。12秒台の上りを出していれば悪くはない。鞍上は川田騎手。

◆東京芝1600m(牝)

シングフォーユー(牝、ジャスタウェイ×シングライクバード、美浦・牧厩舎)
半姉はシングウィズジョイ(重賞2勝)。調教は美浦ウッドで5F68秒台、1F12秒台後半を馬ナリでマークし、古馬オープンを追走、併入している。鞍上は戸崎騎手。

アクアミラビリス(牝、ヴィクトワールピサ×アクアリング、栗東・吉村厩舎)
全姉はクイーンズリング(エリザベス女王杯)。CWで一杯に追われ6F81秒台、5F65秒台、1F11秒台後半の好時計をマーク。初戦から期待大の内容だ。鞍上はM.デムーロ騎手。

ガロシェ(牝、ルーラーシップ×キストゥヘブン、美浦・戸田厩舎)
母は桜花賞馬。ポリトラックで5F67秒台、1F12秒台前半を楽にマーク。戸田厩舎はポリトラックが中心なので他厩舎の馬との比較が難しいが、余裕ある動きで悪くは無さそうだ。鞍上は福永騎手。

スイートセント(牝、ワークフォース×ヒカルアマランサス、美浦・栗田徹厩舎)
母は京都牝馬S勝ち馬。半姉はギモーヴ(4勝)。「馬体はコンパクトだが手先の軽いフットワーク。動きはいいし、スピード、スタミナともにありそう」と栗田徹師。調教はポリトラックで5F66秒台後半、1F11秒台後半の時計を抑えたままマークし、動きは良好だ。鞍上はルメール騎手。

◆東京ダート1400m

レトロフィット(牝、エンパイアメーカー×オフジオールドブロック、美浦・伊藤圭厩舎)
半姉オールドパサデナ(5勝)、半兄シュナウザー(現4勝)。「追い切りは格上馬を相手に互角に動けている。攻め通りなら競馬でも楽しみ」と伊藤圭師。調教は、坂路で53秒5-12秒7と上々。鞍上はCデムーロ騎手。

◆福島芝2000m

リンラン(牝、ハービンジャー×オンシジューム、美浦・竹内厩舎)
半兄キッズライトオン(現3勝)。ウッドでいっぱいに追われ、5F69秒台後半、1F13秒台半ばの時計を出し、2歳未勝利馬に1馬身程度遅れている。鞍上は吉田隼人騎手

11月18日(日)
◆京都芝2000m

フォースキャリア(牡、ワークフォース×ムーンレディ、美浦・菊沢厩舎)
半兄エイシンフラッシュ(日本ダービー、天皇賞・秋)。関東馬だが、デビュー戦は瞬発力勝負になりやすい東京を避け、京都の内回りを選択している。調教は、ウッドで気合をつける程度に4F54秒台前半、1F13秒台半ば。新馬を大きく追走し、併入している。鞍上は横山典騎手。

オーラクルム(牡、ハービンジャー×デグラーティア、栗東・須貝厩舎)
母は小倉2歳S勝ち馬。半兄はドミナートゥス(現4勝)。坂路で54秒1-13秒0(一杯)をマーク。重い今の坂路なら及第点だ。鞍上はCデムーロ騎手。

◆東京芝1800m

テンペスタージ(牡、オルフェーヴル×ディラローシェ、美浦・戸田厩舎)
半兄フェノーメノ(天皇賞・春2勝)。ポリトラックで5F68秒、1F12秒台前半を余裕をもってマーク。兄は秋の東京で勝利デビュー。この馬も続きたい。鞍上は田辺騎手。

モッズストーン(牡、ネオユニヴァース×ブリーボーンズ、美浦・武井厩舎)
5月22日の2歳トレーニングセールで2808万円。ノーザンFが落札して話題になった。「2週前追い切りは口を切って影響で遅れたが、今週の動きはマズマズだった。持っているモノは良く、楽しみな1頭」と武井師。調教はウッドで一杯に追われ5F70秒台、1F13秒。時計は平凡だが、外目をまわったもので負荷はかけられている。鞍上は三浦騎手。

アップライトスピン(牝、ディープインパクト×オリジナルスピンⅡ、美浦・池上厩舎)
母はアメリカG1ブリーダーズCジュヴェナイルフィリーズ3着。ウッド5F69秒台、1F13秒を持ったままマークし、期待はますます高まっている。鞍上は大野騎手を予定。

◆東京芝1400m

コールザチューン(牝、ロードカナロア×グッドチョイス、美浦・上原厩舎)
近親にグレープブランデー(フェブラリーS)。調教はウッド4F56秒、1F13秒台半ばを馬ナリでマークしている。鞍上は田辺騎手