いよいよ2018年の競馬も最終週。一年の締めが有馬記念からホープフルSに変わり、ファンや関係者の不満は大きいようだが、POGファンだけは歓迎かも?新馬戦は中山芝2000mが好メンバー。ただし除外ラッシュが始まっており、ここで挙げた馬もどれだけの馬が出られるか……。これからデビューの馬は、抽選による運の差も大きくなっていく。それから、阪神の500万(芝1800m戦)は将来楽しみな馬が複数出走するので、お見逃しないように。

12月28日

◆阪神芝2000m

ディスモーメント(牡、ディープインパクト×カホマックス、栗東・矢作厩舎)
母は4勝。1週前調教(以降も調教は主に1週前のもの)は、CWで6F81秒台、5F65秒台前半、1F12秒台前半を楽にマークし、古馬1000万ナイトバナレットと併入。デビュー勝ちへ向け順調だ。

レッドレイル(牡、ディープインパクト×ナイトオブドバイ、栗東・中竹厩舎)
いとこにフォイヤーヴェルク(現3勝)、アルミレーナ(現3勝)がいる。CWで余裕残しの手応えで5F69秒、1F12秒台前半をマークし、3頭併せで再先着している。鞍上は川田騎手。

◆中山芝2000m

ライル(牡、ディープインパクト×ライラックスアンドレース、美浦・手塚厩舎)
半姉はラッキーライラック(阪神JFなど重賞3勝)。「稽古は格上馬に遅れたものの、この馬も動いている。体型的に距離が保つかどうかだが、スピードに乗ってからの走りがいい」と手塚師。調教はウッドで一杯に追われ5F67秒台後半、1F13秒台前半。3頭併せで、新馬勝ちのラストヌードルに手応えで見劣ったが、古馬オープンのヤングマンパワーには先着している。少々モタれる面はあるものの動きは良好とのことで、初戦から期待は大きい。鞍上はマーフィー騎手。

エールディヴァン(牡、ディープインパクト×ワイ、美浦・堀厩舎)
世界的名牝ミエスクの系統で、近親にリアルスティール(ドバイターフ勝ち馬)がいる。「馬っぷりは厩舎にいる2歳の中でも一番で、素質を感じる。大型なのでじっくり乗ってきたし、動きも良くなってきた」と森助手。調教はウッドで一杯に5F70秒台、1F13秒台半ば。気性面と、大型馬ゆえに叩いてからのイメージも、この状態で初戦から結果を出せば、先の展望は広がる。鞍上はM.デムーロ騎手。

グランヴィスタ(牡、ハービンジャー×エルミラドール、美浦・栗田徹厩舎)
母の姉にアヴェンチュラ(秋華賞勝ち馬)、トールポピー(G1を2勝)、母の兄にフサイチホウオー(重賞3勝)がいる。「コンパクトな馬体で軽い走りをする。芝向きのいいスピードを持っている」と栗田徹師。調教はウッドで5F69秒台、1F13秒台半ば。時計は平凡だが、馬体や走りからウッドでは動かないタイプか。レースへ行って変身も見込める。鞍上は大野騎手。

エクスプローシブ(牡、オルフェーヴル×ラルナデミエル、美浦・尾関厩舎)
3代母はドイツ2歳牝馬チャンピオンのラコロラダ、近親にドイツ年度代表馬に輝いたロミタスがいる。調教は坂路54秒7-12秒7(馬なり)。これまでウッドでも目立った時計は出していないが、外目をまわって負荷をかける調教を施しており仕上がりは進んでいる。鞍上はC.デムーロ騎手。

ジュピターズライト(牡、ハービンジャー×サトノジュピター、美浦・金成厩舎)
母は小倉日経オープンなど4勝。母の兄にアドマイヤラクティ(豪州G1コーフィールドC勝ち馬)がいる。調教はウッドで気合をつける程度で5F67秒台前半、1F13秒台後半。時計は目立たないが、バランスのいい走りで動きは良好と評判は悪くない。鞍上は丸山騎手。

エンシュラウド(牡、Authorized×ScreenStar、美浦・藤沢和厩舎)
タタソールズディセンバーセール出身馬。調教はウッドで4F56秒台、1F13秒台後半を余力残しでマーク。10月から時計を出し、11月初旬には坂路で53秒7をマークするなど十分すぎるほど乗り込んでおり、仕上がりに不安はない。初戦から期待。

ミッキーフォンテン(牝2、美浦・菊沢厩舎)(牝、ディープインパクト×ブロームフォンテン、美浦・菊沢厩舎)
祖母は、ジュピターアイランドが勝った第6回ジャパンCに出走したキャロティーン(北米G1を2勝)。調教はウッド4F55秒台、1F13秒前半。時計は遅いが、かなり余力を持っての走りで、まだまだ時計は詰められる。

◆中山ダート1200m

ウインライジン(牡、アイルハヴアナザー×コスモネモシン、美浦・清水厩舎)
母はフェアリーSなど重賞2勝。ウッドで一杯に追われ5F70秒台、1F13秒台後半で、併せた相手に2馬身ほど遅れてしまった。厩舎も晩成型と見ているようで、使いながらの変身を期待したい。鞍上は横山武騎手。

◆新規入厩

アドマイヤジョイ(牝、ルーラーシップ×アドマイヤマリン、栗東・友道厩舎)
半兄アドマイヤダイオウ(若葉S勝ち馬)、アドマイヤロブソン(4勝)。

レッドアクトレス(牝、スクリーンヒーロー×トゥーピー、栗東・藤原英厩舎)
半兄サトノラーゼン(京都新聞杯1着、日本ダービー2着)、サトノクロニクル(チャレンジC1着)。