いよいよ新馬戦開催も最終週。来週以降の未出走馬は未勝利戦デビュー(稀に500万戦デビューも)となる。なお、このコーナーは例年通り、来週以降も3歳戦情報をお伝えするが、雑誌や情報サイトで採り上げられにくい未勝利や500万クラスの注目馬を採り上げていくので、お楽しみに。

◆3月16日
阪神ダート1800m(新馬)

キャスノワゼット(牝、ロードカナロア×アイスドール、栗東・吉村厩舎)
母はオープン特別など6勝。近親にトゥザヴィクトリー(エリザベス女王杯勝ち馬)など一族に活躍馬が多数いる。1週前調教(以降も調教は主に1週前のもの)はCWで一杯に追われ、5F68秒台後半、1F12秒台後半の時計をマーク。まだ水準レベルとまでは行かないが、徐々に良化はしている。

ディーズハイエンド(牝、ダイワメジャー×バイユーストーム、栗東・岡田厩舎)
半兄メテオロロジスト(交流重賞・佐賀記念勝ち馬)。「先々は芝もいいと思うが、この時期なので番組もなくダートから。走りからこなせてよさそう」と内山助手。調教は坂路54秒3-12秒5(馬なり)。抑えて終い12秒台なら上々だ。

トーホウロドリゲス(牡、ハービンジャー×トーホウシンバル、栗東・石坂正厩舎)
母は4勝。調教は坂路53秒8-13秒5で併せた新馬に遅れ。一杯でこの時計は平凡だが、それでも2週前に比べると良くなっている。

パーフェクトレース(牝、クロフネ×ラトーヌタキオン、栗東・牧浦厩舎)
近親にオープン馬ゴールドベル(5勝)。CWで一杯に追われ5F69秒台、1F12秒台後半の時計で、1600万の馬を相手に遅れている。2週連続で一杯に追われており、そろそろ変わり身を見せてほしい。

メイショウランラン(牝、アイルハヴアナザー×メイショウモーレン、栗東・藤沢則厩舎)
母の兄はエアラフォン(関屋記念)。調教はダートのBコースで一杯に6F79秒台、5F65秒、1F12秒台前半。Bコースは時計が出やすいので驚くような時計ではないが、それでも2週前から5Fで約5秒縮めており、レースへ向けて良化が見える。

◆阪神芝1800m(牝、未勝利)

マルキーズ(牝、ヴィクトワールピサ×フレンチリヴィエラ、栗東・角居厩舎)
半兄カデナ(重賞2勝)、スズカコーズウェイ(京王杯SC勝ち馬)。「順調に調教メニューをこなせている。経験馬相手は楽でないが、距離はこのくらいあって良さそうだし、どんな走りを見せてくれるか」と辻野助手。調教はCWで5F68秒台半ば、1F12秒台前半。併せた新馬に遅れたが、抑えたままなので気にしなくても良かろう。

◆中山ダート1800m(新馬)

ラスベガステソーロ(牡、Tiznow×Garden District、美浦・武井厩舎)
リエノテソーロ(交流重賞3勝、NHKマイルC2着)、リョーノテソーロ(クロッカスS1着)、ロンドンテソーロ(3歳オープン)など活躍馬が多い武井厩舎-了徳寺健二HDラインの一頭。早期デビュー予定で昨年6月には美浦で時計を出していたが、動きが平凡で放牧。その後時間がかかったが、ようやくデビューとなった。「デビューは遅れたが、早い時期から素質を感じて期待していた1頭。ダートも合っていると思う」と武井師。調教はウッドで5F68秒台前半、1F13秒を抑えてマーク。目立った時計はないものの、昨夏に比べればかなり良くなっている。

タイセイシャトル(牡、ダイワメジャー×ティファニータッチ、美浦・斎藤誠厩舎)
全兄はサンライズメジャー(重賞2着3回)。調教は坂路54秒3-14秒0(一杯)。この時計だけだと平凡だが、2週前には坂路で53秒3-12秒7の時計を出しているので、まだ本気で走れていないところもあるのだろう。

チュウワエンペラー(牡、ローズキングダム×ベルネージュ、美浦・栗田徹厩舎)
半姉チュウワベイビー(3勝)、母の弟ショウナンライジン(4勝)。調教は坂路55秒2-12秒6(一杯)。ここへ来て終いの時計も速くなってきており、前進が見える。

◆中山芝1600m(未勝利)

ダンスロマネスク(牝、シンボリクリスエス×ダンスファンタジア、美浦・戸田厩舎)
母はフェアリーS勝ち馬、祖母はダンスインザムード(G1を2勝)。調教はウッド71秒台と軽めだが、既にウッド68秒台後半の時計を3本出しており、仕上がりは順調だ。なお翌日の芝1800m牝馬限定戦、または翌週にデビューの可能性もある。