先週紹介した注目のアルジャンナがまさかの除外。この後は一度放牧に出し、阪神開催でデビューの予定。暑い時期の小倉への輸送を考えると、秋まで待つのもいいかもしれない。改めて期待したい。

8月10日(土)

◆小倉ダート1700m

ベレヌス(牡、タートルボウル×カフヴァール、栗東・杉山厩舎)
母は新馬勝ちし、後に準オープンまで出世。1週前調教(以降も調教は主に1週前のもの)は、坂路51秒7-12秒8(一杯)。終いはいいとは言えないが、全体時計は優秀だ。鞍上は北村友騎手。

マスカテル(牡、トーセンホマレボシ×ティフィン、栗東・宮本厩舎)
母の兄はアルナスライン(日経賞勝ち馬、菊花賞2着)。調教はCW4F54秒台前半、1F12秒台前半を楽にマーク。負荷をかけた調教が少ないため、まだまだ変わり身はありそうだ。鞍上は西村騎手。

◆札幌芝1500m

ヴェルテックス(牡、ジャスタウェイ×シーイズトウショウ、栗東・池江厩舎)
母は重賞5勝、半兄トウショウピスト(現6勝)。「追う毎に良くなり、動けるようになってきた。しっかり稽古量を積んで息も整っているので、初戦から力を出せる態勢」と陣営。調教は、札幌ダート5F69秒、1F12秒の時計を一杯にマークし、併せた新馬に先着。2週前までは平凡だったが、終いが速くなり徐々に良くなってきている。鞍上は藤岡佑騎手。

クロノメーター(牡、ゴールドシップ×タイムウィルテル、美浦・尾形厩舎)
半姉マジックタイム(ダービー卿CT勝ち馬)。札幌芝コースで5F67秒台後半、1F12秒台前半の時計で、同じレースを予定のショウリュウハルに僅かに遅れたが、余力の手応えで遅れは心配ない。鞍上は柴山騎手。

ショウリュウハル(牝、ジャスタウェイ×ショウリュウムーン、栗東・佐々木厩舎)
母は重賞3勝。札幌芝コースで5F67秒台後半、1F12秒の時計を抑えてマーク。同じレースで予定のクロノメーターに先着している。

イッツアワターン(牝、ジャングルポケット×メイクヒストリー、美浦・相沢厩舎)
母は新馬勝ち、近親にボールドブライアン(東京新聞杯勝ち馬)。函館ウッド4Fから一杯に54秒台後半、1F12秒台後半で、古馬1勝クラスの馬に先着。美浦の坂路では終いの時計がかかることが多かった、ここへ来て良化が見えてきている。


8月11日(日)

◆新潟芝1800m

カトゥルスフェリス(牝、ディープインパクト×ステファニーズキトゥン、美浦・藤沢和厩舎)
母は北米でG1を5勝した名牝。「気負うことがないし、普段から落ち着いている。素軽くていいフットワークで走る」と千島助手。調教は、坂路で同僚サンクテュエールを3馬身程度先行し、55秒9-12秒9の時計で併入。派手な時計は無いが、いつもの藤沢流で問題なし。牧場でも早くから評判となっていた一頭で、先々まで楽しみである。鞍上はルメール騎手。

アルマフォルト(牡、ジャスタウェイ×アシュレイリバー、栗東・木原厩舎)
母の弟はカレンブラックヒル(NHKマイルC勝ち馬)、レッドアルヴィス(ユニコーンS勝ち馬)。CWで一杯に6F81秒台、5F66秒、1F11秒台後半で、古馬3勝クラスのカフジバンガードに少差遅れたが追走したもの、時計も上々だ。

◆新潟芝1600m

サンクテュエール(牝、ディープインパクト×ヒルダズパッション、美浦・藤沢和厩舎)
半兄はヨシダ(北米G1勝ち馬)。「父の産駒らしく軽い走りで、芝向き。スピードがありそうでマイルもいいと思う」と千島助手。坂路55秒3-12秒8を馬なりでマークし、カトゥルフェリスを追走して併入している。鞍上はルメール騎手。

ガストロノミスト(牡、ノヴェリスト×セコンドピアット、栗東・小崎厩舎)
半姉トロワゼトワル(現4勝)。調教は坂路52秒3-12秒6(一杯)。2週前にはCWで上り1F12秒を切る時計をを出しており、レースへ向けいい感じで来ている。鞍上は浜中騎手。

ロードアルビオン(牡、ロードカナロア×キャサリンオブアラゴン、栗東・藤原英厩舎)
半姉メイズオブオナー(4勝)。CW6F81秒台、5F66秒台、1F12秒台半ば。古馬1勝クラスの馬に僅かに遅れたが、時計は上々だ。

◆小倉芝1200m

ソニックベガ(牝、ルーラーシップ×モンローブロンド、栗東・斉藤崇厩舎)
半兄サーブルオール(現5勝)、サンラモンバレー(現3勝)。坂路52秒7-12秒7を強めにマークし、古馬1勝クラスの馬を追走し併入している。鞍上は北村友騎手。

マイファンキー(牝、コパノリチャード×ヒットザフロアー、栗東・宮厩舎)
近親スタッドジェルラン(6勝)。坂路50秒8-12秒8(一杯)は、先週の坂路で古馬を含め3番目の好時計で、古馬2勝クラスのタガノプレトリアに1馬身程度先着している。

◆札幌芝2000m

エカテリンブルク(牡、ブラックタイド×ファイナルスコア、栗東・友道厩舎)
母はイタリアG1勝ち馬、半姉ノーブルスコア(チューリップ賞3着)、母の妹シーオブクラス(凱旋門賞2着)。函館ウッド5F69秒台、1F12秒台後半をマークし、1勝クラスのアドマイヤユラナスに先着。2週前までは平凡だったが、調教を積んでようやく見れる調教になってきた。いとこのワーケアがかなり強い競馬で新馬を勝っており、こちらも負けられない。鞍上は武豊騎手。

ヴィアメント(牡、キングカメハメハ×ダイワズーム、美浦・鹿戸厩舎)
母はスイートピーSなど4勝。函館ウッドで5F70秒台、1F13秒。2週前の美浦芝コースでは、併せた新馬に先着しており、目立った時計はないものの順調に仕上げは進んでいる。鞍上は福永騎手。

レッドレビン(牡2、栗東・昆厩舎)(牡、キズナ×リメレンス、栗東・昆厩舎)
近親タッチングスピーチ(ローズS勝ち馬)。函館ウッドで気合をつける程度に5F69秒台後半、1F13秒台前半。まだ良化の余地はありそうだ。鞍上は藤岡佑騎手。

▼新規入厩

テイルウォーク(牡、マジェスティックウォリアー×フラーテイシャスミス、栗東・池江厩舎)
全兄ベストウォーリア(交流G1南部杯2勝)

バーグアンノール(牝、キングカメハメハ×レクレドール、栗東・池江厩舎)
母は重賞2勝、半兄ベルーフ(京成杯勝ち馬)、全兄クラージュドール(JRA5勝、地方1勝)