東京、京都開催開幕で期待馬が続々登場。特に良血馬、好調教馬が目立つ京都芝2000mの新馬戦は要注目だ。

10月5日

◆東京芝1600m

クロミナンス(牡、ロードカナロア×イリュミナンス、美浦・尾関厩舎)
母は重賞3着2回、母の兄フラガラッハ(中京記念2回)。予定していた中山芝千八戦も有力だったが、残念ながら除外。ここへ回る予定だ。1週前調教(以降も、調教は主に1週前のもの)は、美浦ウッドで5F67秒台前半、1F12秒台前半の時計。古馬との3頭併せで僅かに遅れたが、こちらは持ったままで、古馬3勝クラスのロサグラウカには手応えで優勢だった。当レースでも有力視されることになろう。鞍上はデムーロ騎手。

ラッシュアップ(牡、ヴィクトワールピサ×ノーブルジュエリー、美浦・金成厩舎)
母は6勝で、京都牝馬S3着。半姉のノーブルカリナンは、エルフィンSで2着。美浦ウッドで5F70秒、1F13秒台半ばを馬なりでマーク。併せた新馬に遅れたが、追走したものである。速い時計が少ないので、直前の調教内容はチェックしたい。鞍上は戸崎騎手。

◆東京ダート1600m

ビートザウイングス(牡、スクリーンヒーロー×ウイングドウィール、美浦・手塚厩舎)
母は5勝でオープンクラスまで出世。調教は、美浦ウッドで5F68秒、1F13秒台前半をやや一杯にマークし、新馬と併入している。

◆京都芝1800m

ディアスティマ(牡、ディープインパクト×スウィートリーズン、栗東・高野厩舎)
母はエイコーンSなど北米でG1を3勝。芝コースで6F81秒台、5F65秒台前半、1F11秒台後半を持ったままでマーク。2週前には坂路で52秒1-12秒3の好時計を出し脚力をアピールしている。POGでも大人気になった馬で、先々まで注目。鞍上は北村友騎手。

グラナートロート(牝、スクリーンヒーロー×アイアムルビー、栗東・荒川厩舎)
母は4勝で、エルフィンS3着。坂路54秒2-13秒0と1週前の時計は抑えたこともあり目立たないが、ここまでに水準レベルの時計は複数出している。


10月6日

◆東京芝2000m

ダノングロワール(牡、ハーツクライ×ソーメニーウェイズ、栗東・国枝厩舎)
母は北米G1スピナウェイS勝ち馬。セレクトセールで2億1600万円(税込)。「併せても動けているし、力を出せる態勢に持ってこれた。距離も保ちそうだし、広いコースもいいのでは」と国枝師。調教は、美浦ウッドで5F67秒台前半、1F13秒台前半。コズミックフォースを相手に大きく先行し、併入している。動きも良好で、初戦から楽しみだ。鞍上は戸崎騎手。

サクラトゥジュール(牡、ネオユニヴァース×サクラレーヌ、美浦・堀厩舎)
母の兄サクラプレジデント(重賞3勝)。美浦ウッド5F69秒台、1F12秒台で、古馬2勝クラスの馬に僅かに遅れている。2週連続で終い1F12秒前後の速い脚を使っており、レースへ行って末脚を確かめたい。

エボカシオン(牡、ハーツクライ×カルディーン、栗東・橋田厩舎)
母はアルゼンチンの2歳&3歳牝馬チャンピオン。セレクトセールで7776万円(税込)。坂路52秒3-12秒4(一杯)で、併せた新馬に先着している。POGでも穴人気になっていた一頭で、先々まで注目したい。なお当日の京都芝2000mにまわる可能性もある。

◆東京芝1400m

エルサフィーロ(牡、ロードカナロア×ローガンサファイア、美浦・栗田厩舎)
母はマーガレットSなど4勝。美浦ウッドで一杯に5F68秒台前半、1F12秒台半ばの時計をマーク。新馬に遅れたが、大きく追走したもので心配ない。鞍上は北村宏騎手。

◆京都芝2000m

ヒュッゲ(牡、ハーツクライ×ムーンライトダンス、栗東・友道厩舎)
半兄ムーンリットレイク(6勝)、セレクトセールで9720万円(税込)。「ゲート試験に合格後は放牧に。以前より走りがしっかりしている。普段から癖がなく、走りに対して真面目」と大江助手。CWで一杯に5F67秒台前半、1F12秒台前半の時計を出し、アンコールプリュに遅れたが相手は古馬オープンで、更にこちらは追走したものだから悪くはない。好走率の高い友道&金子ラインで注目せざるを得ない。鞍上は岩田康騎手。

デルマラッキーガイ(牡、ディープインパクト×ターフローズ、栗東・音無厩舎)
半兄ロサギガンティア(重賞2勝)、スターオブペルシャ(7勝)。「フットワークのいい馬で芝の長い条件が合っていそう。コース追いでも動けているし、いいモノがある」と生野助手。2週前までは抑えた調教が目立ったが、1週前は初めて一杯に追うと、CW6F81秒台、5F66秒台前半、1F12秒台前半の好時計をマークし、古馬1勝クラスの馬に大きく先着。血統も含め、楽しみが増してきた。鞍上は松若騎手。

サトノパシュート(牡、ディープインパクト×キャンディネバダ、栗東・角居厩舎)
母はアルゼンチンのG1を2勝。セレクトセールで1億5120万円(税込)。調教はCWで5F69秒台前半、1F12秒台前半を余力をもってマーク。カンタービレを相手に先行し、併入している。

アドマイヤメジャー(牡、フェノーメノ×スウェアトウショウ、栗東・大久保龍厩舎)
母の姉スイープトウショウ(G1を2勝)。CWで6F80秒台、5F65秒台前半、1F12秒台前半で、新馬に僅かに遅れたが、その相手は木曜日のCW一番時計(5F)。この馬自身も時計は速い。

◆京都ダート1800m

ザフーン(牡、ロードカナロア×ポルカマズルカ、栗東・吉村厩舎)
母は5勝でオープン馬。近親はダンスインザダーク(菊花賞)、ダンスパートナー(G1を2勝)など活躍馬が多数出ている一族。調教はCW69秒台前半、1F12秒台前半の時計をマークしている。鞍上は岩田騎手。

新潟ダート1200m

アルマセグレート(牝、ゴールドアリュール×シークレットルーム、美浦・高柳瑞厩舎)
半姉クラーベセクレタ(南関東の2冠馬)。29日の中山ダート千二戦を予定も除外され、こちらを予定している。因みに同レースは除外が30頭おり、それらの多くが回ってくると再度ここも除外の可能性はある。調教は美浦ポリトラックで5F68秒台、1F12秒台後半で古馬と併入している。鞍上は大塚騎手。


◆新規入厩

タッチザモーメント(牝、キングカメハメハ×タッチザピーク、栗東・高野厩舎)
半兄ピークトラム(中京記念2着)