土曜日京都芝2000m戦には、社台F期待の良血ファルコニアが登場。日曜日京都芝1800m戦のトゥルーヴィルは、スミヨン騎手が55キロで騎乗。これは期待の裏返し?

11月2日

◆東京芝1600m(牝馬限定)

クーファイザナミ(牝、ディープインパクト×イーデンズコーズウェイ、栗東・武幸厩舎)
半兄ゼンノサーベイヤー(5勝)。1週前調教(以降も調教は主に1週前のもの)は、CW5F66秒台、1F12秒台後半を楽にマーク。いい状態でデビュー戦を迎えられそうだ。

◆京都芝2000m

ファルコニア(牡、ディープインパクト×カンビーナ、栗東・角居厩舎)
母は北米G1勝ち馬、全兄トーセンカンビーナ(現2勝)。「速いところにいくと軽いフットワークで、さすがに血統馬。この時期を比較すると兄よりも全体的にしっかりしている」と辻野助手。調教はCWで5F68秒台、1F11秒台後半の時計を抑えてマークし、重賞ウイナーのワイドファラオと併入している。全兄トーセンカンビーナは強度の出遅れ癖があったので、まずはスタートを決めたい。鞍上は川田騎手。

アルセスト(牡、スクリーンヒーロー×サダムグランジュテ、栗東・清水久厩舎)
母は5勝。CWで一杯に5F66秒台、1F12秒台後半の時計。坂路では目立たなかったが、CWでは良さが見えてきた。鞍上はシュタルケ騎手。

◆京都芝1600m(牝馬限定)

ミスビアンカ(牝、ロードカナロア×シャドーブランシュ、栗東・高橋義厩舎)
母はマーメイドS勝ち馬。「トモの緩さがあったので時間をかけて調整。稽古も動けるようになっているし、結果を残したい1頭」と高橋忠師。25日の金曜日に時計を出しCW71秒台と軽いが、20日日曜日に坂路で52秒7-12秒8の時計を出しているので問題ない。鞍上は岩田康騎手。

タンジェリンムーン(牝、ゴールドシップ×ムーンフェイズ、栗東・松永昌厩舎)
半兄オウケンムーン(共同通信杯勝ち馬)。CWで一杯に5F66秒台、1F12秒台半ばを出し、オープンクラスに出世したプリンスオブペスカに僅かに先着している。鞍上は北村友騎手。

ウルスラ(牝、オルフェーヴル×ウミラージ、栗東・中内田厩舎)
半兄ウムブルフ(4勝)。芝コースで5F69秒台と地味だが、2週前にはCWで5F67秒台、1F12秒台前半の時計を出しており、水準レベルはクリアしている。鞍上は岩田望騎手。

クレデンザ(牝、キングカメハメハ×リープオブフェイス、栗東・中内田厩舎)
母は3勝、母の弟ソロル(マーチS勝ち馬)。芝コースで5F69秒台、1F13秒台前半で、併せた馬に遅れている。ここまで目立った時計はなく、この先変わり身を見せていきたい。

鞍上は川田騎手。

クラヴェル(牝、エピファネイア×ディアデラマドレ、栗東・安田翔厩舎)
母は重賞3勝、母の弟ドレッドノータス(重賞2勝)、ディアデルレイ(7勝)、サンマルティン(現6勝)。CWで5F67秒台、1F12秒台半ばの時計を抑えてマークと水準の時計は出している。鞍上は藤岡康騎手。

◆京都ダート1400m

ハリーバローズ(牡、UncleMo×IsobelBaillie、栗東・中内田厩舎)
近親ホワイトフーガ(交流重賞7勝)。CWで66秒台、1F12秒台後半の時計。同厩の新馬と3頭併せだったが、一番後ろから進め、ロードシャムロックに僅かに遅れたが、ラティチュードに先着している。


11月3日

◆東京芝2000m

スカイグルーヴ(牝、エピファネイア×アドマイヤセプター、美浦・木村厩舎)
母は5勝、京阪杯2着。母の弟ドゥラメンテ(G1を2勝)、祖母アドマイヤグルーヴ(エリザベス女王杯2勝)。「ゲート試験合格後に放牧へ出したが、以前よりも走りがしっかりしてきた。成長を感じるし、どんな走りをしてくれるか」と太田助手。美浦ウッドで5F70秒台前半、1F12秒台後半の時計を抑えて出し、古馬2勝クラスのパラダイスリーフと併入。2週前にもウッドで1F12秒台半ばの時計を出しており、仕上がりは悪くない。鞍上はルメール騎手。

◆東京芝1600m

サトノフウジン(牡、ディープインパクト×コンテスティッド、美浦・堀厩舎)
全兄ギベオン(中日新聞杯勝ち馬、NHKマイルC2着)。26日の東京マイル戦予定も、1週延ばしてきた。美浦ウッドで一杯に5F67秒台、1F12秒台半ばで、サトノソルタス(共同通信杯2着)に僅かに遅れたが、新馬のマルボルクには大きく先着。2週前までは平凡だったが、レースが近づくにつれ良化が見えてきた。

キャプティベート(牡、ハーツクライ×カトマンブルー、美浦・戸田厩舎)
母は北米G2勝ち馬。芝コースで5F66秒台、1F12秒台前半の時計をマークし、古馬1勝クラスの馬を追いかけて併入。2週連続でルメール騎手が調教をつけているところを見ても、期待は高いのだろう。

クァンタムリープ(牡、ロードカナロア×プルーフオブラヴ、美浦・鹿戸厩舎)
母の姉シーキングザパール(国内外でG1を勝)。美浦ウッドで5F69秒台前半、1F12秒台後半の時計を余裕十分にマークしている。

◆京都芝1800m

トゥルーヴィル(牡、ディープインパクト×レディドーヴィル、栗東・斉藤崇厩舎)
全兄レプランシュ(きさらぎ賞2着)。調教はCWで5F67秒台、1F13秒台後半。終いがかかったのは並走相手に合わせ、抑えたからだろう。2週前のCWでは終い重点で速い時計を出している。鞍上はスミヨン騎手。

◆福島ダート1700m

ブレージングサドル(牝、スクリーンヒーロー×ジョシュズマデリン、美浦・奥村武厩舎)
近親ノボジャック(JBCスプリント勝ち馬)。ポリトラック4F55秒台と軽め。カイバ食いが細く、現状は強い調教をかけるのが難しい。

アイウィットネス(牝、エピファネイア×リメインサイレント、栗東・高橋亮厩舎)
母は5勝。CWで4F52秒台、1F12秒台後半を楽に出し、新馬に先着。2週前にはCWで5F67秒台を出しており、仕上がりは順調に進んでいる。鞍上は鮫島駿騎手。