半兄に重賞ウィナーのフルーキー!

開催の2歳戦のメインが1200m(小倉2歳S)のため、たとえ中距離戦が行われても、札幌や新潟よりメンバーが薄いイメージの強い小倉だが、今週は小倉芝1800m戦も楽しみな顔ぶれとなりそうだ。

まずは、半兄にフルーキー(チャレンジC勝ち馬)がいるハッシュタグ(牡2、栗東・石坂厩舎)。「ここまで順調に来れた。血統的にも距離はこれくらいあってよさそうだし、反応もいい」と石坂師。鞍上は浜中騎手を予定している。坂路でも余裕を持って54秒2-12秒5の時計(以降、調教は主に1週前のもの)を出しており、仕上がりも良いようだ。

馬名

▲兄フルーキーに負けない活躍を!ハッシュタグ


ペルシアンナイト(牡2、栗東・池江寿厩舎)は、母が4勝のオリエントチャーム、母の兄にゴールドアリュール、母の弟にゴールスキーがいる。CWでは上がり11秒7を出し、併せた相手に先着。初戦から重い印を背負っての出走となろう。

調教時計ならガンサリュート(牡2、栗東・安田隆厩舎)も負けていない。こちらもCWで上がり1F11秒6。最近安田厩舎に多いCW4F追いで、同じ11秒台でも池江厩舎より価値は低いかもしれないが、それでも11秒台を出せたのは好評価。近親に牝馬3冠のスティルインラブ、小倉記念勝ちのアズマシャトルがおり、血統面でも負けていない。

牝馬限定芝1200m戦に出走予定のマルムーティエ(牝2、栗東・高野厩舎)は、母が4勝を挙げているマルティンスターク。坂路54秒0-12秒7(一杯)と水準の時計は出ているが、翌週の芝1200m戦にまわる可能性もあるという。

樫の女王エリンコート、桜の女王レジネッタの仔がそれぞれデビュー!

新潟では土曜日に芝2000m戦が行われる。血統的に注目は、母系がシンコウラブリイコディーノチェッキーノなど活躍馬が多数出ているショウナンアリオン(牡2、美浦・勢司厩舎)。「納得いくまでじっくりと乗り込んだ。まだ人に依存するようなメンタル面の繊細さはあるが、いいモノを持っている」と勢司師。 ただ調教では目立っておらず、厩舎の傾向からも先々良くなってくるタイプに感じられる。

同日の芝1400m戦は、オークス馬エリンコートの仔になるエリンソード(牡2、栗東・笹田厩舎)に注目が集まる。坂路で51秒9を出し、デビューに向けて順調に進んでいる。鞍上はデムーロ騎手を予定しており、高い期待が窺える。

馬名

▲現役時代の母と同じ笹田厩舎に所属するエリンソード


迎え撃つ関東勢は、近親がキングズガードシュハリ(牡2、美浦・池上和厩舎)、近親がダイヤモンドビコーマキャヴィティミコマッシグラ(牝2、美浦・池上和厩舎)、準オープンまで行ったヴィクトリアローズの仔ヴィーエンプレス(牝2、美浦・牧厩舎)あたりに期待したい。

前日の牝馬限定のマイル戦にも、関西から良血馬が遠征してくる。ピンクガーベラ(牝2、栗東・中竹厩舎)は、全姉に函館2歳S勝ち馬ブランボヌール、近親に重賞ウイナーのダコールがいる。「姉に体が似ていて小さいが、完歩が大きくタイプは違うので距離ももつ。初戦から期待」と、関係者は語る。姉に続く重賞勝ちを目指し、まずは初戦勝ちを狙う。

札幌では、今週も芝1800m戦に楽しみな馬が一頭。母が桜花賞馬レジネッタアルトリウス(牡2、美浦・藤沢和厩舎)だ。「馬格のある体つきで、馬には迫力がある。血統もいいのでどんな走りをしてくれるか楽しみにしている」と藤沢和師。鞍上は蛯名騎手を予定している。函館ウッドで軽快な動きを見せているということなので、楽しみなデビュー戦だ。

芝1500m戦には、東京RHでお馴染みの血統レッドアンシェル(牡2、栗東・庄野厩舎)。姉には3勝のレッドジゼルがいる。函館ウッドで上がり12秒1をマークし、勝負圏内に入ってくるだろう。

続いては新規入厩。有力馬の入厩が進む池江厩舎だが、先週はサンタテレサ(牝2、栗東・池江寿厩舎)が入って来た。半兄には重賞ウイナーのジェベルムーサ、デビューから2連勝したアルカサルがいる。兄姉は関東入厩が多かったが、ついに池江厩舎に所属ということで、期待度の高さが分かる。

スティッフェリオ(牡2、栗東・音無厩舎)は、半姉に昨年のPOGでも人気になったサプルマインドがいる。弟のほうもPOGでは中位くらいで指名されており、引き続き期待度は高い。

サンタテレサ

▲兄は重賞V馬ジェベルムーサ!サンタテレサが新規入厩