好調教馬が集まったポルトフォイユ(牡2、栗東・高野厩舎)の新馬戦、ロスカボス(牡2、栗東・高野厩舎)対アストラエンブレム(牡2、美浦・小島茂厩舎)の新馬戦、アドマイヤリード(牝2、栗東・松田博厩舎)対シルバーステート(牡2、栗東・藤原英厩舎)対オーバーカム(牡2、栗東・松永幹厩舎)の新馬戦など、ここまで好メンバーのレースはあったが、今週の中京芝2000m戦も、それらに負けない注目の一戦となる。今年初の2000mということもあって、各陣営が将来に夢をかける期待馬を送り込んできた。

 一番の目玉となりそうなのがジュンヴァルカン(牡2、栗東・友道、父ネオユニヴァース、母ピンクリップス)。ここまでポルトフォイユ、プロディガルサンなどノーザンFはトップクラスの評判馬を続々デビューさせているが、この馬もそれらに匹敵する評価を早くから得ていた馬である。その評判通り入厩後も好調教を連発し、1週前には上がり11秒半ばの時計を軽くマークした。
「追い切りの動き、時計ともに目立っている1頭です。レースでどんな走りをするかが楽しみですね」と、友道師も将来性を高く期待する。父の産駒らしく、ガッチリした筋肉質の馬体は迫力十分。鞍上は福永騎手を予定している。

ジュンヴァルカン
牡、栗東・友道、ネオユニヴァース×ピンクリップス
POGシメイ

先読みPOG

▲ネオユニヴァース産駒から久々の活躍馬登場となるか ジュンヴァルカン


 先週、2歳世代最初の馬がデビューし(ゴールドラッシュ)、いよいよエンジンがかかりだした池江寿厩舎は、トラストルーク(牡2、栗東・池江寿厩舎、父ハービンジャー、母ジターナ)を投入。「グングンと動きが上向いてきた。いい脚を長く使うタイプで距離はあった方がいいね」と語るのは池江寿師。
祖母のマルバイユはグランデッツァ マルセリーナを輩出した名繁殖牝馬。一つ上の兄には躍進が期待されるキングカラカウアがいる。1週前調教は同厩のアイアンマンに先着し、動きは良好だ。なお鞍上には香港の名手パートンをブッキング。

 ブラックスピネル(牡2、栗東・音無厩舎、父タニノギムレット、母モルガナイト)は、10戦4勝でG1にも出走したモルガナイトの初仔。祖母タンザナイトの半弟には、ジャパンCダートを勝ったアロンダイトがいる良血。調教では同週の中京マイル戦でデビューするシルバーメール(牝2、栗東・音無厩舎、父ネオユニヴァース、母シルバーコースト)に先着し貫録を見せている。
フサリア(牡2、栗東・森厩舎、父Kittens Joy、母Mountain Mambo)は、終いはかかったものの、坂路で50秒台をマーク。厩舎期待の馬で、名門・森厩舎から久々のクラシック候補が出るか。

土曜日の中京マイル戦では、アイアンマン(牡、栗東・池江寿、父ディープインパクト、母シャイニングエナジー)に目が行く。全兄には朝日杯FSで1番人気になったアトムがいる。
「薄手の馬体だが、距離には融通が利きそう。併せた馬にも臆さないし、いい勝負根性がある」と池江寿師。当初は目立たなかったが、1週前調教を見る限り、レースへ向けて徐々に態勢を整えつつある。鞍上にパートン騎手を予定。

トラストルーク
牡、栗東・池江寿、ハービンジャー×ジターナ
POGシメイ

ブラックスピネル
牡、栗東・音無、タニノギムレット×モルガナイト
POGシメイ

先読みPOG

▲ハービンジャー産駒のトラストルーク


 函館の芝1800戦には、このコース大好き須貝厩舎(ゴールドシップ、ローブティサージュのG1馬が函館芝1800戦デビュー)のアドマイヤエイカン(牡、栗東・須貝尚、父ハーツクライ、母ペルヴィアンリリー)が主役か。近親にはフサイチリシャールフサイチエアデールがいる。栗東ではレッドヴェルサス(牡2、栗東・須貝尚厩舎)に先着、函館に着いてアドルナメンテ(牝2、栗東・須貝尚厩舎)に先着と、動きも上々だ。

最近入厩した組に目を移そう。アドヴェントス(牝2、美浦・堀厩舎、父ジャングルポケット、母アドマイヤサンデー)は、アヴェンチュラトールポピーフサイチホウオーの全妹というPOGお馴染みの超良血。個人的にもおいしい思いをさせてもらった一族である。母も高齢になって、これまでのような活躍馬を出せるか微妙だが、なにせ管理するのは堀厩舎。久々に、この血統が暴れてくれるのではと期待している。
函館ではアットウィルファインチョイスの半妹となるキャンディバローズ(牝2、栗東・矢作厩舎、父ディープインパクト、母アフレタータ)が入厩予定。活躍している2頭は父がアドマイヤムーンだが、父がディープインパクトに変わってどんな馬になるのか見ものである。

アドヴェントス
牝、美浦・堀、ジャングルポケット×アドマイヤサンデー
POGシメイ

再入厩組で期待が高まるのはサトノキングダム(牡2、美浦・国枝厩舎、父ディープインパクト、母ダリシア)。ケンタッキーダービーやドバイワールドカップを勝ったアニマルキングダムの半弟という良血だが、日本で走った兄が思ったほどの結果を出していないため、日本の競馬に合わないという不安も一部では持たれていた。だが、一つ上のサトノメサイアが強い内容で現在2連勝中。これで評価も変わって来た。新潟デビューを予定しており、サトノメサイアよりも覚醒が早ければ、クラシックも見えてくる。

サトノキングダム
牡、美浦・国枝、ディープインパクト×ダリシア
POGシメイ