芸術的な逃げ、エイシンオルドスが馬なりでゴール!!

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13年6月2日(土)3回阪神2日目5R 2歳新馬(芝1200m)

エイシンオルドス
(牝2、栗東・坂口厩舎)
父:フジキセキ
母:アルカイックレディ
母父:Mr. Greeley


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ポンと好発した後は一度も並ばせない完勝のエイシンオルドス。前半を35・1で行き、上がりも同じく35・1のまったくイーブン・ペースでの逃げ。それも手綱がビクとも動かない楽な手応えでゴール。毎年、2歳新馬戦を好仕上げでもってくる坂口則厩舎だが今回も圧倒的人気に支持されたように万全の仕上げ。素晴らしいパフォーマンスで初陣を飾った。

12.5~11.3~11.3~11.4~11.5~12.2がこのレースのラップである。スタートした瞬間は静から動に転じるので、この12.5は仕方ない数字であろう。でもほとんど手綱をシャクりもしないで先頭に立っていくスピード。終始1馬身近いリードを保っていく。
一番接近されたのが、前後半のちょうどど真ん中の3ハロンあたりで、半馬身から1馬身近くまで、2番手マダムリシェスが接近している。でも相手馬は外へ逃げ気味であったのだから、実際には1馬身ぐらい開いていたのかも知れない。
鞍上の川田Jは、オーロラビジョンを2回ほど眺め、続いて左後ろをチラ見して後ろを確認して、まったく追わずでのゴール。それでいて最後の1ハロンが12.2なのである。
2着が2番手を行っていたマダムリシェス、3着がブービーを走っていたタガノウォーリア。そして関東から遠征してきたコスモリリパットが、最後方から追い上げて4着。とは言うものの、勝った馬だけが強烈な印象であった。

火曜朝に管理する坂口師に話を聞いた。当初は2週目以降に使う予定だったそうだ。ゲートも練習ではそんなに速くなかったのだが、実戦では違っていたと。《正直、稽古も5月に入ってからのまだ2本だけ速い処だったしね。でもいいスピードで勝ってくれました。でもこの後に使うレースはしばらくないので、すぐに放牧へ出しましたよ…》であった。何とこの切り替えの早さであろうか。

それにしても、馬なりでこのイーブン・ペースでの楽勝劇。開幕週で先行馬優位な馬場コンディションではあろうが、2歳馬のレベルがけっこう高いのも感じられる。まだ長~い戦いが始まったばかりでこれなのである。これからドシドシと出てくるだろうから、いっぱい2歳馬が見られる幸せを感じる瞬間でもあった…。


平林雅芳 (ひらばやし まさよし)
競馬専門紙『ホースニュース馬』にて競馬記者として30年余り活躍。フリーに転身してから、さらにその情報網を拡大し、関西ジョッキーとの間には、他と一線を画す強力なネットワークを築いている。