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直線で外へ出して《稲妻》の様に伸びた!ブリクストが快勝!!
2014/7/15(火)

14年7月12日(土)3回中京3日目5R 2歳新馬(芝1400m)
ブリクスト
(牡2、栗東・吉田厩舎)
父:チチカステナンゴ
母:プロミストスパーク
母父:フジキセキ
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パドックで馬を見渡してもさっぱり判らない。どの馬に注目して見ようかも浮かんでこない、実に難解なメンバーだと勝手に思っていた。
逃げたダンツメガヒットが36.2とゆったりのペースに落として粘ろうとする処を、ラスト1Fから加速して脚を伸ばしてきたブリスクト。最後の30mぐらいは手綱だけの所作で、いわゆる強めといった手応えでゴール板を通過していったブリクスト。名前の意味は《稲妻》だそうで、そこまでの切れとは言わないが、悪くない伸び脚だった…。
スタートで、スマートレビンが立ち遅れて2馬身近くのロス。外枠でもピースオブジャパンのダッシュがつかない。内のミュゼバトラーに、1番人気の支持となっていたブルクストもやや置かれ気味のダッシュ力のなさ。ブリクストは押して押して前へと上がっていき、2Fもいかないうちに好位の6、7番手へ取り付き内で脚を貯めていた。先手を取っていくのはダンツメガヒット。これにバニスター、タキオンレディ、最内からブラッククローバーと先行集団を形成していく。結局、体半分ぐらいのリードながら、ペースを36.2とゆったりの流れで先行して行くダンツメガヒット。一列めはダンツメガヒットの外にバニスター、一番外がハクサンフレンチの3頭。2列めがブラッククローバーにノンリケット、その外にピースオブジャパンの3頭。そしてその後ろの内に、ブリクストが単独でつけて4コーナーへと入っていく。
4コーナー手前の処にラスト600のハロン棒がある。そこを通過するあたりでピッチを上げたダンツメガヒット。11.5と一気に速くなってきているが、雁行している馬も当然についてくる。3列めのインにいたブリクストが、4コーナーのカーブで馬場の3分めと出してきた。ほんの少しだけ内にもたれ加減となる処を矯正し、右ステッキを2発ほど入れる。
ラスト200のハロン棒を通過する頃に、射程圏に入れたブリクスト。内で粘りに粘るダンツメガヒットを交したのがラスト50mは切っていただろう。最後は流し気味のゴールであった。ゴール前で強襲のピースオブジャパンが、ハクサンフレンチを交しての3着。わが武豊Jのミュゼバトラーは、ゲート内から落ち着かず、道中もやや外へ張り気味。《終始怖がっていた》そうだ。ここらがやってみないと判らない新馬戦である。
ブリクストとはスウェーデン語で《稲妻》だそうだ。そんな切れ味を少し垣間見た気がした勝ちっぷりではありました。そして1番人気に支持される、とやはりファンは眼が高い…と思うものでした。
平林雅芳 (ひらばやし まさよし)
競馬専門紙『ホースニュース馬』にて競馬記者として30年余り活躍。フリーに転身してから、さらにその情報網を拡大し、関西ジョッキーとの間には、他と一線を画す強力なネットワークを築いている。

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