まずは世代ナンバーワン イスラボニータ次走は菊へ!

●9月21日(日) 3回新潟4日目 第68回 セントライト記念(G2)(芝2200m)

中山競馬場が改修工事のため、新潟競馬場で行われたセントライト記念はイスラボニータ(牡3、美浦・栗田博厩舎)が直線早め先頭からトゥザワールド以下を圧倒。皐月賞馬の底力を見せ付けた。

前走のダービーからプラス6キロの馬体重。パドックで見せた姿はそれ以上の成長を感じるもので、まさにクラシックホースの貫禄を漂わせていたが、レースぶりも圧巻そのもの。スタートしてサッと好位に取り付くと、絶好のポジショニングから直線へ。余裕たっぷりの手応えで前に取り付き、鞍上の蛯名正義騎手が「セールスポイント」と話す抜け出しの速さでアッという間にトゥザワールドを交わし、着差以上の強さで秋初戦を終えた。

イスラボニータ

鞍上の第一声も「完勝ですね」。単勝1.4倍の圧倒的1番人気。ダービーの2~6着が揃う豪華メンバーに皐月賞馬といえどもプレッシャーはあっただろうが、そこは百戦錬磨の名手。「(道中は)あまり後ろになり過ぎないようにとは思って。少しハミを噛みましたが、向正面あたりで抜けましたし、2着馬の後ろに入れて、これならと。脚は十分溜まっていたので、4コーナーだけ上手く空けばと思っていました」という思惑どおりの完璧なレース運びだった。

戦前は次走に古馬相手の天皇賞挑戦も視野に入れていたが、この勝利を受けて菊花賞への参戦を表明。スタミナより器用さを求められる近年の菊花賞ではこの操縦性が大きな武器となるはずだ。

「春に悔しい思いをしていますし、どの陣営よりも秋は雪辱を果たしたいと思っています」

まずは3歳世代ナンバーワンへ。ダービー馬・ワンアンドオンリーとの再戦が非常に楽しみとなってきた。

イスラボニータ

イスラボニータ