【神戸新聞杯】秋こそ主役へスターダム ユタカ「良くなってきた」

24日、神戸新聞杯(G2)の追い切りが栗東トレセンにて行われた。トーセンスターダム(牡3、栗東・池江寿厩舎)は主戦の武豊騎手を背にCWコースで併せ馬を敢行。厩舎の先輩トーセンレーヴを3馬身近く追走する形でスタートし、ラストは内からグイッと一伸び。6F81.7-66.0-52.1-38.1-11.6秒をマークし、併入を果たしている。

「これで3週連続で跨ったけど、1週ごとに動きも良くなっている。今週はゴールまでしっかりと併せていけたからね」と武豊騎手は愛馬の変化を肌で感じている一方、「まだベストの距離がどこなのか掴みきれていないところがある。ま、そこらも含めて、今回で色々と分かってくるんじゃないかな」と慎重な姿勢も。

末脚を武器にデビューから無傷の3連勝で臨んだ牡馬クラシック戦線だったが、皐月賞は本来の伸びを発揮できず11着敗退。巻き返しを図ったダービーは先頭で直線を迎えたものの、内ラチに激突するまさかのアクシデント。

2週前に行われた調教再審査は難なく突破し、菊の舞台でこそ完全燃焼へ。「春は残念な結果に終わったし、それだけに秋は頑張ってほしいね」と名手もより一層力を込める。前哨戦で、まずは自身の能力をキッチリと証明したいところだ。