初物尽くめのG1制覇 伏兵スノードラゴンが新王者に!

10月5日(日)、3回新潟8日目11Rで第48回スプリンターズS(G1)(芝1200m)が行なわれ、大野拓弥騎手騎乗の13番人気・スノードラゴン(牡6、美浦・高木登厩舎)が直線豪快に差し切り、大野騎手、管理する高木登調教師ともにG1初制覇となった。

2カ月に渡るロングラン開催の最終日、開催最後の芝のレース。馬場の発表こそ「良」だったが、昼過ぎから小雨も降り、12年ぶりのG1開催はあいにくのコンディション。しかし、そのコンディションを最大の味方につけたのが大外18番のスノードラゴンだった。

「新潟はコーナーがキツイので、馬群で脚を溜め、中を捌いてくるレースをイメージしてました。思ったより前へ行けて、うまく馬の後ろにも付けることができて。手前を替えづらい馬が手応え良く上がって、そこで手前を替えてくれたので、それが最後の伸びに繋がったと思います」

デビュー10年目で嬉しいG1初勝利となった大野騎手は、実に落ち着いた表情でインタビューに答える。
13番人気という低い評価ではあったが、大外枠から好スタートを決め、内の馬の出方をジックリと見ながら後方のマイポジションへ。思い描いた流れで進み、抜群の手応えでコーナーを回り、あとは高松宮記念でもアッと言わせた自慢の決め手を見せるだけ。得意の緩い馬場とはいえ、外から堂々と他馬を飲み込んだレースぶりは、新たな短距離王者にふさわしい力強いものだった。

スノードラゴン

驚くことに、これがデビュー35戦目にして初めての重賞勝ち。さらに驚くのは、これが芝で初めての勝利。単純な数字だけを見れば芝で(0-5-0-2)。芝の連対率はメンバー最高だったのだが、G1の舞台でどちらも初勝利というのは、ほとんどのファンが想像できなかっただろう。

また、父のアドマイヤコジーンは前回新潟で行われたスプリンターズSでビリーヴに半馬身差の2着。12年の時を経て、初物ずくめの孝行息子が父の無念を晴らしたことにもなる。

驚きの勝利にも新潟のファンは暖かく迎え入れ、ウイニングランでは大歓声。「初めてのG1勝ちは、素直に嬉しいです。ウイニングランのときの歓声も凄かったですし、12年振りのG1開催で盛り上がっている中で勝てて光栄です」とニッコリ。

チャレンジャーから今度はG1ホースとして他馬の挑戦を受ける立場へ。芝路線での活躍ももちろん期待されるが、ダートでの実績からも今後の視野は大きく広がった。

「まだ芝では底を見せていませんし、6歳馬ですが、まだまだタイトルを獲りたい」

人馬ともに大きな勲章を手に入れ、鞍上の言葉は早くも自信に溢れている。新王者の次の戦いが非常に楽しみとなった。

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スノードラゴン
(牡6、美浦・高木登厩舎)
父:アドマイヤコジーン
母:マイネカプリース
母父:タヤスツヨシ
通算成績:35戦8勝
重賞勝利:
14年スプリンターズS(G1)

スノードラゴン

スノードラゴン

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