【天皇賞(秋)】ヒットザターゲット 変則開催の影響ナシ

29日、天皇賞(秋)(G1)の追い切りが栗東トレセンにて行われた。ヒットザターゲット(牡6、栗東・加藤敬厩舎)は武豊騎手を背に坂路で単走の追い切り。終いは鞍上のゲキにしっかりと反応を示し、4F52.3-38.3-25.3-12.9秒をマークしている。

昨年同様、京都大賞典からのローテーションだが、今年は台風の影響で開催が順延。難しい調整過程を強いられたが、「レース間隔がないこともあって、中間は速い追い切りをしていなかったですし、今日はユタカさんに乗ってもらってビシッと。想定通りの時計です」と清生調教助手は不安材料を否定。

その前走は連覇を狙っての出走となったものの結果は4着。それでも、最後は上がり最速の末脚で前に迫り、能力の一端は示した。「前走は外枠の分、あそこまで、って感じで、着順より内容は良かったと思います。状態も上がっていますし、今度も力は出してくれますよ」と叩いた上積みに期待の様子。

昨年まではG1戦線で苦戦を強いられてきたヒットザターゲットだが、今年は宝塚記念で4着と健闘。今回も対戦するジェンティルドンナ、デニムアンドルビーらに先着を果たしている。母父には1988年の覇者タマモクロス。縁のある天皇賞の舞台で遅咲きの血が騒ぐか。

ヒットザターゲット

ヒットザターゲット

ヒットザターゲット