【エ女王杯】ヴィルシーナ「もう少し物足りない面も」

12日、エリザベス女王杯(G1)の追い切りが栗東トレセンにて行われた。昨年、今年とヴィクトリアマイルを連覇したヴィルシーナ(牝5、栗東・友道厩舎)は竹之下智昭騎手(レースでは内田博幸騎手が騎乗)を背に、CWコースで2歳未勝利のヴェルステルキングに胸を貸し、6F86.1-70.3-54.8-40.0-11.7秒をマーク。先着は果たしたものの、2歳馬相手に時計はやや平凡。レースまでにどこまで変わってくるかが注目される。

手綱をとった竹之下騎手も「先週より反応も良くなってきましたね。ええ、まずまず仕上がってきたと思います」と一定の評価はしつつも「ただ、ぶっつけのG1ですから。使ってから調子をあげるところもありますしね。本当に良かったヴィクトリアマイルと比べると、もう少し物足りない面もあります」と慎重な姿勢を見せている。

とはいえ、ヴィクトリアマイル連覇に、2年前のこのレースはレインボーダリアにクビ差の2着。牝馬3冠レースも全て2着と実績はここに入っても間違いなく上位で、今年は牡馬相手の宝塚記念でも3着の実績を積み上げている。類い希な勝負根性を武器に、人気薄で好走したヴィクトリアマイル、宝塚記念の再現があっても何ら不思議ではない。