ヒメサクラがまんまと逃げ切って2連勝…銀嶺S

11月22日(土)、5回東京5日目11Rで銀嶺ステークス(ダ1400m)が行なわれ、柴田善臣騎手騎乗の4番人気・ヒメサクラ(牝4、美浦・柴田人厩舎)が優勝。勝ちタイムは1:23.2(良)。

2着には3馬身半差で7番人気・タガノトネール(セ4、栗東・鮫島厩舎)、3着には1馬身1/4差で5番人気・ロードヴォルケーノ(牡3、栗東・笹田厩舎)が続いて入線した。
1番人気に支持されたアルボナンザ(牝4、栗東・昆厩舎)は7着に敗れた。

人気のアルボナンザとアンズチャンが揃って出遅れる波乱のスタート。大外枠からジンワリとヒメサクラが先頭に立ち、タガノトネール、イースターパレード、テムジン、シグナルプロシードが続き、出遅れたアルボナンザは徐々にポジションを押し上げて中団から、アンズチャンは最後方からの競馬。
気分良く逃げたヒメサクラがいち早く直線に入ると、その差がジワジワと広がっていき、そのままセーフティリードを保って、まんまと逃げ切り勝ち。
2番手以降はタガノトネールが粘るところをロードヴォルケーノとシグナルプロシードが追ってくるが、差はなかなか詰まらず、叩き合いを制したロードヴォルケーノが3着。アルボナンザは中団のまま伸びを欠いて7着、直線一気に懸けたアンズチャンはメンバー最速の上がりをマークしたものの、6着までが精一杯だった。

勝ったヒメサクラは前走の1000万条件を6馬身差で圧勝しての昇級戦だったが、勢いそのままに条件クラスを突破。母系には南関東の3冠馬ロジータ、帝王賞、川崎記念を勝ったカネツフルーヴ、JBCクラシック、川崎記念、ダービーグランプリを勝ったレギュラーメンバーといったダートの活躍馬が多くいる良血で、今後の飛躍が期待される。

馬主は岡田勇氏、生産者は新冠町の大狩部牧場。馬名の意味由来は「花名。母名より連想」。

1着 ヒメサクラ(柴田善騎手)
「この前と同じようなレースになりましたが、強かったですね。東京1400は合っています。調子が良いと聞いていましたし、馬も良くなっていると思います。スピードの違いで逃げていますが、番手でも競馬が出来る馬ですよ」

2着 タガノトネール(柴田大騎手)
「1200は忙しいですし、現状では1400が一番競馬をしやすいですね。この距離で自分のリズムで走れると良いですよ。最後は勝ち馬にあれほど離されるとは思いませんでしたが、力は出していますし相手ひとつでやれると思います」

3着 ロードヴォルケーノ(ムーア騎手)
「良い展開でしたが、前が止まりませんでした。勝ち馬は強いですよ。今日は雨が降った後で、馬場が掘れる分飛んでくる砂の量も多かったですからね。その分前が有利だったこともあると思います。でもこの馬は勝負根性がありますし、能力がありますね」

4着 シグナルプロシード(柴山騎手)
「1400自体には対応できましたが、今日は前が止まりませんでした。もっと力のいる馬場なら良かったんですけどね。でも昇級戦でメドの立つ内容だったと思います」

5着 イースターパレード(荻野琢騎手)
「久々の1400でしたが、スタートをポンと出ました。調教の感じからガマンが出来そうだと思っていましたし、行く馬もいたので控えました。ペースが遅かった分前に残られましたが最後までしっかり走っていますし、長い距離で前に行って止まるより現状では1400くらいが良さそうです」

7着 アルボナンザ(四位騎手)
「このところ芝スタートが続いていて、久々のダートスタートだったこともあってトモを滑らせてしまいました。元々これまで通り終いを伸ばす競馬をしようと思っていましたし、遅れても問題はありませんでした。それよりも今日はペースが向きませんでしたね」

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ヒメサクラ
(牝4、美浦・柴田人厩舎)
父:アフリート
母:デントロビウム
母父:ミルジヨージ
通算成績:14戦5勝

ヒメサクラ

ヒメサクラ

ヒメサクラ

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