【阪急杯】オーヴァル 重賞初制覇のポイントは「脚の使いどころ」

25日、阪急杯(G3)の追い切りが栗東トレセンにて行われた。レッドオーヴァル(牝5、栗東・安田隆厩舎)は助手を背に坂路に姿を現すと、僚馬との併せ馬で後方から追走。馬なりのままだったが最後は僚馬を突き放し、時計は4F51.9-38.2-24.9-12.3秒をマーク。自身のベストタイムにも迫る時計を弾き出し、状態良化を感じさせる追い切りとなった。

調教を終えた安田隆行調教師は納得した表情を見せ、「時計、動きともに良かったですし、乗っていた助手も『今は凄く良い』と言っていました」と合格点を与えた。「ここまでの調整は上手くいっています」と言うように状態面は万全で迎えられそうだ。

昨年はスプリンターズSで3着に入るなど、距離短縮で良さを見せてきた。阪神コースも桜花賞2着の実績が示すように苦にはしていない。指揮官は「脚の使いどころがポイント。内でじっくりと脚を溜めることができれば」とレースへの青写真を描く。

重賞戦線ではG1も含め、好走はするものの勝ち切るまではいかずに重賞タイトルは未だなし。早くから期待を寄せられてきたことを踏まえれば、今の成績は満足できるものではない。悲願の重賞初制覇に向けて、まずは今年の初戦となる阪急杯を全力で獲りに行く。