【アーリントンC】3連勝へ好仕上がりを見せるナリタスターワン

25日、アーリントンC(G3)の最終追い切りが栗東トレセンにて行われた。新馬戦と白梅賞を連勝中のナリタスターワン(牡3、栗東・高橋亮厩舎)は助手が騎乗してCWコース入り。2秒近く先行した古馬準オープンのメイショウインロウを捕らえると、ゴール前では1馬身ほど突き放してゴール。タイムは6F84.7-66.0-52.0-38.3-12.0秒。ラスト1Fが示す通り、非凡な瞬発力を見せつけた。

先週も同じCWコースで追われ、全体の時計は今週より2秒速かったものの、ラストはややモタつく場面も。高橋亮調教師は「先週は時計が速くても少し重たい感じがしたので、今週もしっかりと負荷をかけました」とこれまでの経緯を説明。「最後もスッと反応できていたし、いい仕上がりで臨めそうです」と今週の動きに安堵の表情を浮かべる。

デビュー戦は中団から末脚を伸ばして差し切り。前走は番手追走から押し切る着差以上の強さで、父・ショウナンカンプの血統から不安視された距離面をクリア。脚質にも幅が広がった。「前走の行きっぷりをみると、現状ではマイルぐらいがあっていそうですね」と師も自信を深めている。

年齢は鞍上が1つ上だが、師と手綱をとる福永祐一騎手は『花の12期生』と呼ばれる競馬学校の同期生。気心の知れたコンビがマイル路線に新風を吹かせる。