惜敗続きにピリオド! フィールザスマートが激戦を制す…総武S

2月28日(土)、2回中山1日目11Rで総武ステークス(ダ1800m)が行なわれ、田中勝春騎手騎乗の2番人気・フィールザスマート(牡4、美浦・新開厩舎)が優勝。勝ちタイムは1:54.0(稍重)。

2着にはクビ差で5番人気・ノースショアビーチ(牡4、美浦・田中剛厩舎)、3着には1馬身1/4差で7番人気・キクノソル(牡5、栗東・北出厩舎)が続いて入線した。
1番人気に支持されたベルゲンクライ(牡5、美浦・大久洋厩舎)は4着に敗れた。

バラついたスタートから先手を奪ったのはベルサリエーレ。これにキクノソル、ノースショアビーチ、フィールザスマートが続いて、ゆったりとした流れを形成。向こう正面でもなかなかペースが上がらず、馬群はほぼひと塊。その中で人気のベルゲンクライは中団のやや後ろからレースを進める。
4コーナー手前からキクノソルが仕掛けて先頭で直線へ。フィールザスマートとノースショアビーチが併せ馬の形でキクノソルに迫り、ゴール前でグイッとひと伸びしたフィールザスマートがトップでゴール。ベルゲンクライは直線外めから前を追ってきたが、遅い流れで前が止まらず4着までが精一杯だった。

勝ったフィールザスマートはオープン初勝利。古馬混合戦が始まって間もない昨年6月に早々と古馬を撃破し、続くジャパンダートダービーでも3着と健闘。ここ2走はオープン特別で連続3着に入るなど4歳世代でもトップクラスの地力を持ち、今後は重賞戦線での活躍が期待される。
馬主は櫻井正氏、生産者はむかわ町の平岡牧場。馬名の意味由来は「母名の一部+スマート」。

1着 フィールザスマート(田中勝騎手)
「ペースが遅くてハミを噛んでいたのでどうかと思っていましたが、最後もよく伸びてくれましたし、力を付けていますよ」

2着 ノースショアビーチ(蛯名騎手)
「手応えの割りにはよく伸びてくれましたし、最後も盛り返していますからね。今日は相手も力のある馬ですし仕方ありません」

3着 キクノソル(三浦騎手)
「ペースが遅くて前に行けましたし、勝ちパターンの競馬だったんですけどね。今日は上位馬の瞬発力を褒めるべきでしょう。この馬もよく頑張っています」

4着 ベルゲンクライ(吉田豊騎手)
「今日はペースが遅く、この馬には可哀想な展開になってしまいました。前半は出ていかない感じですし、今日は頭数も少なかったのでロスなく運んで終いにかける競馬をしました。最後もよく伸びているんですが……。大久保厩舎の馬に乗る最後のレースですし、何とかしたかったんですけど、競馬はそれほど甘くないですね」

5着 イッシンドウタイ(伊藤圭調教師)
「前に行く馬もいましたし、もう少し流れるかと思っていましたが、今日の未勝利よりも遅いペースでしたからね。他馬より斤量も背負っていましたし、仕方ありません」

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フィールザスマート
(牡4、美浦・新開厩舎)
父:ブラックタイド
母:フィールザビュウ
母父:Distant View
通算成績:12戦5勝

フィールザスマート

フィールザスマート

フィールザスマート

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