【1回阪神】ラフィングクラブ…小平奈由木の注目新馬レポート

ラフィングクラブ
(牡3、栗東・大久保厩舎)
父:ウォーエンブレム
母:ラフィンムード
母父:エルコンドルパサー

父は米2冠の名馬、ウォーエンブレム。受胎率の低さに泣かされながらも、少ない産駒は確実に勝ち上がり、成長力にも富む。ブラックエンブレム(秋華賞)、ローブティサージュ(阪神JF)をはじめ、8頭の重賞勝ち馬を送り出している。

母ラフィンムード(その父エルコンドルパサー)は未勝利だが、ギュスターヴクライ(阪神大賞典)の半姉にあたる。祖母が秋華賞に勝ち、ジャパンCでも2着したファビラスラフインだ。同馬の兄姉にラヴィンライフ(3勝)、ラフィングインメイ(3勝)、ムードスウィングス(現1勝)らがいる。馬主を対象とした社台グループオーナーズの所属。募集総額は3000万円だった。

ノーザファーム空港で態勢を整え、11月8日、栗東に入厩。3回目の挑戦となった20日のゲート試験をパスすると、いったんNFしがらきへ移ってペースアップされた。2月14日の帰厩後は予定どおりに時計をマーク。以前に見られた歩様の硬さも薄れ、楽な手応えで動けている。雄大な馬格を誇り、パワーも十分。

3月14日(土)、阪神のダート1800mにスタンバイ。調教から熱心に接し、特徴を把握している荻野琢真騎手で。


小平 奈由木(こだいら なゆき)

早稲田大学日本語研究教育センターに勤務した後、競馬関係に進む。競馬専門紙「1馬」の記者、法人馬主「サラブレッドクラブラフィアン」のレーシングマネージャーなどを経て、現在はフリーランス。業界のキャリアは 20年近くになり、生産・育成現場からトレセンまで精通。

月刊誌「競馬最強の法則」の人気コーナー「トレセン最前線」をはじめ、幅広い知識を生かしたエッセーが評判 になっている。