【桜花賞】クイーンズリング前走の再現へ!ミルコ「凄い脚色」

8日、桜花賞(G1)の追い切りが栗東トレセンにて行われた。クイーンズリング(牝3、栗東・吉村厩舎)はM.デムーロ騎手を背にCWコースでの併せ馬。不良馬場だったこともあり、時計は6F84.3-68.5-53.1-39.8-12.6秒と際立つものではなかったが、それでも僚馬にはしっかりと先着。軽快なフットワークを見せ、無敗での桜花賞獲りに向けて順調な仕上がり具合を印象づけた。

稽古に跨った鞍上は手応えを聞かれると「凄く良かったです」と笑顔で答えた。時計についても「この馬は強い追い切りが要らないタイプだから」と気にも留めない様子。これに対して、吉村圭司調教師も「(デムーロ騎手と話して)中3週になるし、速い時計は要らない」とジョッキーの判断に全幅の信頼を置く。その上で「僕が思っていた調教内容。満足していますよ」とこちらも笑みがこぼれた。

前走のフィリーズレビューは馬体重が20キロ減。デムーロ騎手は「小さい馬だから困りましたよ。それでも競馬の内容は本当に良かったから、問題ないです。体重も馬自身で調整してくるでしょう」と不安はないと言い切る。指揮官も「飼い食いも十分ですし、馬体は大丈夫」と自信を見せた。

今年の桜花賞は関東馬優勢との声もあり、関西馬の代表としても期待されているクイーンズリングだが、吉村師は相手関係は意識していないことを強調。「良い状態でさえ出せれば、チャンスはある」と力強く言い切った。自然体で臨む大一番。無敗記録を更新し、まずは1冠制覇へ。クイーンズリングの挑戦が始まる。

クイーンズリング

▲8日朝の最終追い切り 僚馬を追走しゴール前で先着してみせた




4月12日(日)に行われる桜花賞(G1)の最終追い切りが、栗東トレセンにて行われた。
追い切り後、クイーンズリング(牝3、栗東・吉村厩舎)に騎乗するミルコ・デムーロ騎手の一問一答は以下の通り。

-:それでは、よろしくお願い致します。まずは最終追い切りの手応えはいかがでしたか?

ミルコ・デムーロ騎手:よろしくお願い致します。おはようございます。(手応えは)凄く良かったです。今日は馬場が重かったのですが、この馬は強い追い切りがいらないタイプ。体重も自分で調整してくるので、良い内容でした。

-:前走は馬体重がマイナス20キロと、我々もビックリしました。その点はいかがだったでしょうか?

ミルコ:ちょっとビックリしました。小さい馬だからマイナス20は困りましたよ。しかし、競馬の内容は本当に良かったからね。だから、問題ないです。

-:そこから桜花賞に向かうわけです。ということは馬体の雰囲気も戻っている、良くなっているわけですか?

ミルコ:大丈夫。今日は良い感じだったから大丈夫でしょう。

クイーンズリング

▲クイーンズリングに期待を寄せるミルコ・デムーロ騎手


-:改めて前走のフィリーズレビューは強い内容でした。乗っていていかがでしたか?

ミルコ:凄い馬ですね。初めての千四で17番枠。馬場は凄く重かったし、桜花賞の練習をさせるつもりで馬の後ろに入れて乗りましたが、直線はビックリするような脚色でした。

-:ミルコ・デムーロ騎手も驚くような脚だった、とのことですが、今年の桜花賞は凄いメンバーが揃いました。ルージュバック、キャットコインなど他に無敗馬もおります。相手関係はどうでしょうか?

ミルコ:G1は他の馬も強いし、誰もが勝ちたいレース。僕は僕の馬を信じて頑張ります。

-:桜花賞は勝ちたいG1の一つ、と語られていました。その思いを教えてください。

ミルコ:勝ちたいレースです。2年目は(レッドオーヴァルで)惜敗でしたから、改めて頑張ります。

-:ファンの方々へのメッセージをお願いします。

ミルコ:皆さん、応援してくれていつもありがとうございます。今回も頑張ります。