【桜花賞】大竹師「ルージュバックのいちファンとして楽しみ」

8日、日曜阪神11レース・桜花賞(G1)の追い切りが美浦トレセンで行われた。

前走、きさらぎ賞1着のルージュバック(牝3、美浦・大竹厩舎)は、助手を背に南ウッドチップコースで追われ、5F65.2-50.3-37.4-12.8秒をマークした。

【大竹正博調教師のコメント】
「前走は思いのほか前の位置を取ったのでヒヤッとしましたが、あとでレースラップを見たら前半が遅かったので、押し出されるような形であの位置になったと思います。ハミを噛んでいるように見えたと思いますが、ジョッキーは、折り合っていたと話していました。肩ムチで反応させてから、エンジンもかかりました。輸送もクリアしましたし、右回りにもしっかり結果で応えてくれました。

関西圏へ直前輸送で競馬をしたあとだったので、天栄でもさすがに最初は疲れが出ているかもしれないとケアに時間を割きました。その後は普通のメニューをやってきましたし、イメージしていたよりも良い状態で帰厩しました。入厩当初は元気良く尻ッパネをしたりしましたが、今はムダなことをしなくなりました。近年は関東馬の栗東滞在が定着していますし、自分も以前にフレンチカクタスを栗東に滞在させましたが、美浦にも坂路がありますからね。この馬に関しては、同じスタイルで調整していこうと思っていましたし、栗東へ行かなくても問題はありません。

今日の追い切りは、雨で乗り手が手綱を滑らせたときに馬がゴーサインと思ったのか向正面からハミを取った分、予定していた時計よりも3秒くらい速くなりました。馬が元気な証拠かと納得していますし、単純にかかったというわけではなく、勘違いとはいえ指示に従ったようにこれまでやってきたことが生きているので内容は十分だったと思います。

これまでより出走頭数も増えますが、相手を気にしても仕方ありませんし、それよりも馬と乗り手のコンタクトの問題でしょうね。厩舎2回目の桜花賞挑戦ですが、前回は震災後だったのでその気持ちもぶつける感じがありましたが、今回は自然体で馬の力を引き出そうという気持ちでやっているので、前回よりもプレッシャーはありません。

ここでG1を勝てれば良いですが、まずは無事に帰ってきてほしいと思っています。末脚の脚捌きに独特のものがありますし、それをレースでも見せてくれればと思います。管理調教師としての立場というよりも、自分自身がルージュバックのいちファンとして楽しみにしています」

【戸崎圭太騎手のコメント】
「前走は、初の右回りや牡馬相手、関西への輸送などいろいろな課題はあったと思いますが、難なくクリアして期待通りの強いパフォーマンスを見せてくれました。全身を使って走る感じがしますし、バネがあるというか乗っていて気持ちが良いです。前走と比べて馬体重はそれほど変わっていませんが、中身がしっかりしてきたという走りをします。

1戦1戦落ち着いてきて、前走もドッシリとした感じでした。今回はマイルになりますが、阪神は馬場が広いのでさほど心配はしていません。どんな流れにも対応できる強さがありますよ。他にも無敗の馬がいますし、盛り上がるレースが出来るのではないかと思っています。自分自身も昨年2着と悔しい思いをしているので、その辺りも心に置いて乗りたいです。このまま無敗でいきたいですね」

ルージュバック

ルージュバック

ルージュバック

▲雨の中、元気一杯の走りを見せるルージュバック