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【皐月賞】ベルーフ「一気に抜き去る方がいいかも」
2015/4/15(水)
15日、皐月賞(G1)の追い切りが栗東トレセンにて行われた。前走スプリングS4着で、2走前には今回と同じ舞台である中山2000mで京成杯を勝っているベルーフ(牡3、栗東・池江寿厩舎)はポリトラックで助手が騎乗。ラストを一杯に伸ばし、6F82.2-66.4-52.1-39.0-12.3秒をマークした。先週は戸崎圭太騎手が栗東へ駆け付けてCWコースを強めに追われ、今週はポリトラックで終い重視の追い切り。池江泰寿調教師はパートナーに並びかけた時の反応が気になったと話すも、鞍上が気合を付けると再加速。本番での逆転に確かな手応えを掴んでいる。
年明けの京成杯を勝って本番への出走権を手中にしていることから、前走のスプリングSは文字通り『トライアル』としての競馬に終始。馬群の中で我慢させ、内を突く競馬を試みた。結果は4着だったが、皐月賞、ダービーに向けての課題も確認。もちろん本番に向けて策を講じてくるはずだ。
戸崎圭太騎手にとっても、不完全燃焼に終わった桜花賞のリベンジを果たす絶好の舞台。重賞を勝ったコースで人馬ともども反撃に出る。
▲パートナーを交わし更に加速するベルーフ
4月19日(日)に行われる皐月賞(G1)の最終追い切りが、栗東トレセンにて行われた。
ベルーフ(牡3、栗東・池江寿厩舎)を管理する池江泰寿調教師の一問一答は以下の通り。
●課題を確認できたトライアル
-:前々走の京成杯は大接戦の末、勝利を収めて、前走に関しては勝ち馬とコンマ3秒差、内から伸びての4着という結果でしたけれども、振り返っていただけますか?
池江泰寿調教師:前走は周りの馬を気にして、ちょっと戸惑いながら走っていたという感じで、自分からブレーキをかけるような感じでしたね。
-:イメージしたレースにはならなかった?
池:ああやって馬群の中で我慢して、内を突いたりするのも、クラシックに向けて試したかった課題ですので、あれはあれで良かったと思います。
-:そこから中間の様子を教えて下さい。
池:中間は放牧に出さず、自厩舎に置いたままシッカリと乗り込んできたのですけど、前走で他馬を気にするところがありましたので、ブリンカーを装着してみたり、いろんなことを試している段階ですね。
-:そのブリンカーの効果というのは、現時点では感じていらっしゃいますか?
池:先週、戸崎騎手が栗東に駆け付けて乗ってもらったのですが、その時は「効果があるんじゃないか」という話でした。今日は併走馬と並びかけた時に見えないはずなんですが、ちょっと気配を感じたのか、頼っているところがありましたね。
-:戸崎騎手ですけども、今回が初騎乗となりますが、そこでのコンタクト、お話というのはどんな言葉が交わされたのでしょう?
池:僕はオーストラリアに行っていて、彼とはしばらく会っていないのですが、あれだけのジョッキーなので、1回乗れば大丈夫だと思っています。
●思い入れのある血統でクラシックの舞台へ
-:調教に関してですが、今回はCWで併せ先着。終いは12秒3というのが出ましたけども、改めて手応え、指示の方を教えて下さい。
池:今回は外を回そうということなので、併走馬の後ろを2馬身ほど追走して、直線は外へ出して、ラスト100mあたりから並びかけて、併走馬を突き放すというような指示を与えました。
-:最後だけちょっと気にするというのがあったけれども及第点?
池:そうですね。並んだ時にちょっと手応えがあるのにスッと反応しなかったのですが、鞍上が促していくとスッと引き離していって、逆に離したらドンドン加速していって。一気に抜き去る方がいいかもしれませんね。
-:前走は他の馬の中で怯むところがあったかもしれませんが、状態としても前走よりいい状態で送り出せそうという手応えは感じていらっしゃる?
池:使い込んで良くなるタイプなので、今回の方が状態はいいと思います。
-:2000mを主に使ってきた馬ですけれども、今回の舞台は前走からは1F延びて、中山2000になることにどう感じていらっしゃいますか?
池:2走前に京成杯を勝っているのでね。むしろ前走のスプリングSが短かったので、距離が2000に戻るのはいいと思いますし、さらにその先の2400はもっといいんじゃないかなと思っています。
▲トライアルでの収穫を強調する池江泰寿調教師
-:中山という舞台も2戦。相性がいいですかね?
池:そうですね。その通りだと思います。
-:回避馬も見受けられますけども、クラシック第一弾ということで、たくさんの強豪、ライバル関係もあるかと思いますが、どう見ていらっしゃいますか? 無敗馬も2頭出てきます。
池:今年は無敗馬がたくさんいるのでね。かなりレベルが高い皐月賞になると思うので、そこでどこまでベルーフが通用するか、楽しみの方が大きいです。
-:お話をうかがっていましても、前走はある程度消化不良なところがあるので、「本当の力を出し切れば」というのがあるのですか?
池:前走は前走で、いろいろ生かせると思うのですよ。これからね。あくまでもトライアルだったので、今回の皐月賞やダービーに向けて課題がいろいろ見つかったので、あれはあれで良かったなと思っていますよ。
-:たくさんの方が注目する皐月賞です。改めてベルーフのファンの方にメッセージをお願いします。
池:数少ないベルーフのファンかもしれませんけど(笑)。お母さんもウチの親父の厩舎で活躍してくれた馬で、そのお兄さんはステイゴールドと凄く思い入れのある血統、玄人好みするような血統だと思うので、当日はぜひ応援していただきたいなと思います。よろしくお願いします。
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