【NHKマイルC】マテンロウハピネス 中1週続きも自己新マーク

6日、NHKマイルC(G1)の追い切りが栗東トレセンにて行われた。

前走の橘ステークスを制してG1出走への賞金を満たしたマテンロウハピネス(牡3、栗東・昆厩舎)は浜中俊騎手を背に開門直後の坂路へ。「レースを使ったばかりだし、今週は無理をさせずにサッと」と語る昆貢調教師だったが、結果は4F52.6-38.6-25.3-12.8秒と馬なり単走で自己ベストを更新。「しっかりやれば51秒台でも動けたんじゃないかな」とご満悦の表情。

2走前のニュージーランドTこそ12着と崩れたが、他の4戦では先行力を武器に3勝3着1回の好成績。中1週続きのローテーションにも「内面的な疲れもしっかりとケアできているし、いい体つきで競馬にもっていけそう。G1でもいい勝負ができると思うよ」と不安は皆無といった様子だ。


スプリングS(5着)の後は皐月賞に目もくれず、マイルG1挑戦を決めたダノンメジャー(牡3、栗東・橋口厩舎)。最終追いには初コンビとなる武豊騎手が跨がり、坂路で4F52.7-39.0-25.5-12.8秒をマーク。3歳未勝利の僚馬ヴァルディスーザを4馬身ほど突き離した。「力強い走りで、ダイワメジャー産駒らしいですね。この時計も速かったし、状態は良さそうです」と鞍上も好感触を掴んだか。

デビュー戦を快勝し、2戦目の野路菊Sでは後にフローラSを制すことになるシングウィズジョイを下してのオープン勝ち。京都2歳Sでも2着と早くから能力を示してきた一頭。このところは物足りない成績が続くが、「マイルは初めてだけど、この感じならいい方に出そうな気がしますね」と語る名手と共に一発を狙う構えだ。


昨年秋のファンタジーS勝ち馬クールホタルビ(牝3、栗東・清水久厩舎)は助手を背に坂路で4F53.8-38.7-25.1-12.6秒を記録。「いい追い切りでしたよ。考えていたよりも1秒ぐらい速くなりましたが、それだけ具合がいいってことでしょう」と押田調教助手はデキの良さを強調する。

前走・桜花賞は後方からの競馬を試みるも、待っていたのはまさかの超スローペース。流れに乗れず18着と最下位に終わった。それでも終いから一伸びを見せていただけに、この経験を糧にしたいところ。「前走は大外枠で折り合いを気にしすぎた競馬。もう少し流れに乗って運べれば、また違う結果が出せると思います」と巻き返しを誓う。