【ヴィクトリアM】3連勝中 前走以上のデキで挑むブリリアント

14日、日曜東京11レース・ヴィクトリアM(G1)の追い切りが美浦トレセンで行われた。

前走、阪神牝馬S1着のカフェブリリアント(牝5、美浦・堀厩舎)は、助手を背に南ウッドチップコースで追われ、5F69.4-52.9-38.4-12.7秒をマークした。

【堀宣行調教師のコメント】
「稽古の動きは良かったと思います。折り合いに難のある馬なので、先週今週と併せ馬で折り合いを重視した内容の稽古をしました。先週は折り合いがもうひとつという感じだったので、今週は3頭併せでもう一度確認しました。まだ完全ではありませんが、先週より良くなっています。背腰に疲れが溜まりやすいので、入念にケアをしてきました。今回続けてレースを使えますし、メンタル面も落ち着いているので前走よりも良い状態で使えると思います。

背腰にウィークポイントはありますがだいぶ良くなってきていますし、精神面で落ち着きが出てきたことが良いと思います。牝馬らしい決め手がありますし、厩舎に来てからは組み立てを変えて競馬を教えてきました。前走はジョッキーの判断で出たなりの位置からになりましたが、折り合いもつきましたし最後もしっかり脚を使ってくれました。長距離輸送で結果を出してくれましたし、成長していると思いました。厩舎に来てからの東京コースでの敗戦については、それぞれ展開だったり休み明けで仕上がり途上だったりとコースどうこうではないと思っています。東京のマイルは競馬がしやすいと思っています。

いつも一生懸命な馬ですし終いもしっかり脚を使えるので、体調さえ整えてあげれば惨敗するようなことはないタイプだと思います。この馬の能力をしっかり出すことが大事ですけど、G1ではそれだけではなかなか勝ちに繋がらないので、ペースや枠順を考えて作戦を練りたいです。この馬自身は枠はどこでも問題ありませんが、他馬との兼ね合いが大事になりますからそこには神経を使いたいです」

カフェブリリアント

【福永祐一騎手のコメント】
「2走前から久々に乗せてもらって相変わらず気難しい面が残っていましたが、前走は一変して好位で上手く立ち回りましたし、スタートも良く言うことのない内容で勝ってくれました。未勝利の頃も乗せてもらいましたが、よくG2を勝てるところまで来れたなと大きな成長を感じました。

前走は、メンバーを見渡してもスローペース必至で後ろからでは厳しいと思っていましたが、どんな競馬でも出来るタイプではなくムリして出していくと良くありませんからね。出たなりで運びましたが、この馬の関係者も驚くくらい一番良い形で競馬が出来ました。元々控えて良いタイプですし、展開に合わせて競馬が出来るのではないかと思っています。最初の頃から良い馬だと思っていましたが、気性が勝ち過ぎていて難しいさもありました。経験を積みながらスピードコントロールがきくようになってきて、それが結果に繋がっていると思います。今日の追い切りは一緒に併せましたが、キビキビ動いていましたし、すごい厩舎なので仕上げに関して自分が言うことはありません。東京マイルも走り慣れているようですし、持ち味が生きる舞台だと思います。

G1で更に相手が強くなりますが、体調も良いようですし一つでも上の着順に来れればと思っています。勢いに乗っている馬が連勝を続けるケースもありますし、行けるところまで行ってほしいですね。楽しみにしています」

カフェブリリアント