トピックスTopics
陣営も想定外の戴冠!規格外の新マイル王 その名はモーリス
2015/6/7(日)
●6月7日(日) 3回東京2日目11R 第65回 安田記念(G1)(芝1600m)今や飛ぶ鳥を落とす勢いの敏腕トレーナーをして「これだけ短い間にG1まで登り詰めるとは、全く想像していませんでした」と驚きを隠さなかった勝利。まだ荒削りで伸びしろたっぷりの新マイル王が誕生だ。
戦前の心配をよそに、今日はまずまずのスタートを決めるとそのまま好位まで押し上げたモーリス(牡4、美浦・堀厩舎)。持ったままの手応えで直線半ばを迎えると、粘るケイアイエレガントを並ぶ間も交わし去り、あっという間にリードを広げる。最後は迫るヴァンセンヌを横目にもう一度一伸びを見せ、まさに横綱相撲と呼ぶに相応しいレース内容となった。
今回、鞍上に選ばれたのは栗東所属時の背中を知る川田将雅騎手。「2歳の時からすごく良い馬だと思っていました。やっぱり、走る馬だったんだなと。本当に良い時に乗せてもらいましたよ」と久々の邂逅と、最高の結果を心から喜んだ。
懸念材料だったゲートについては「出た場合、出なかった場合ともに想定していた」と振り返り、「少しハミを噛む場面はありましたが我慢してくれましたし、直線も追い出しを待つ余裕がありました。最後はよく凌いでくれた。今日は持久力を活かせましたよ」とパートナーに最敬礼。


これで転厩をキッカケに無傷の4連勝で戴冠。一体この勢いはどこまで続くのだろうか。冒頭でも触れたように、よもやのG1制覇となった堀宣行調教師は「短期間で急に支持を受けるようになった中、人気に応えられてホッとしました」と安堵の表情。
とはいえ、陣営が今後の更なる飛躍を期待する存在。「スタッフ共々、ゲートが苦手な原因もはっきりつかんでいて、その改善に努めています。今日は舌を縛りました。2歳時の調教VTRを見ても、舌を出して走ることが多かったですから」と一歩ずつ、課題を克服している段階だ。
そして指揮官は「本当は持ち味を生かすのに距離を延ばしたいと思っていた」と告白。「ただ、今日も行きたがっていましたから。まだ(中距離路線への)道程は遠いですね」と苦笑いで付け加えたが、様々な夢と可能性に満ち溢れたモーリスと共に、さらなる高みを目指す戦いが、今日の安田記念制覇から始まったのは間違いない。


関連記事
- すべて
- 攻略レポート
- レース
- トピックス
- インタビュー
- 2025/10/6(月) 【凱旋門賞】フランス馬ダリズがG1初制覇!日本馬の夢は持ち越しに
- 2025/10/5(日) 【毎日王冠】"不屈の帝王"のDNA!レーベンスティールが復活の重賞4勝目!
- 2025/10/5(日) 【京都大賞典】ほんまにディープは京都がお好き。ディープモンスターが初重賞V!
- 2025/10/5(日) 【毎日王冠】本命党歓喜のレース!過去5年で連対100%の黄金データ!
- 2025/10/4(土) 【凱旋門賞】ロンシャンの空に、今度こそ日の丸を。日本競馬が追い続ける夢
- 2025/10/4(土) 【京都大賞典】もう「善戦マン」とは言わせない!勝ちきれない日々に終止符を
- 2025/10/4(土) 【毎日王冠】秋の大一番へ向けた伝統の一戦、大きく育った者が美酒を浴びる!
- 2025/10/3(金) 小牧加矢太ダービー連覇!!【高田潤コラム】