【POG】日曜阪神新馬・トレセン直送トーク

●6月28日(日) 3回阪神8日目5R 2歳新馬(芝1800m)

血統的な注目は何といっても祖母エアグルーヴ、兄に京都新聞杯、きさらぎ賞2着のポルトドートウィユ、近親にドゥラメンテ、ルーラーシップら活躍馬がズラリと並ぶ8枠9番ポルトフォイユ(牡2、栗東・高野厩舎)だろう。

稽古でもセンスの良さを随所に見せており、高野友和調教師は「初時計を出した時の感じが凄く良かったんです。お兄ちゃんのデビュー時と比べると、こちらの方が筋肉の強靭さを感じますね。十分すぎるほど乗ってきたし、いい仕上がりで臨めますよ」と自信満々の船出となる。

2枠2番ディト(牡2、栗東・矢作厩舎)はこの春大活躍したマンハッタンカフェ産駒。攻め馬ではひと追い毎に切れを増して上々の仕上がり。

矢作芳人調教師は「欲を言えばもう少し体を使えるよう になればいいんだが、それでも今週の坂路はいい動きをしてた。うちの厩舎としては乗り込みもしっかりやってきたし、ケイコよりも芝の実戦でいいタイプだと思うよ」と満更ではない口ぶりだ。

レッツゴードンキで桜花賞を制した梅田智厩舎のこの世代初陣となるのが6枠6番アドマイヤデライト(牡2、栗東・梅田智厩舎)。鞍上に土曜日5勝の岩田康誠騎手を配してデビューを迎える。

「先週のCウッドで6F82秒台。2歳馬としたら水準以上じゃないかな。まだ緩いところがあるし、忙しい距離より千八ぐらいでゆったり走らせるほうがいいと思うよ」と梅田智之調教師。母の父サクラバクシンオーといえば、キタサンブラックがクラシックでも好走を見せている。

1枠1番カシノエイシ(牡2、栗東・日吉厩舎)は一枚落ちと目される「九州産」だが、侮れない機敏な動きを見せている。

山本調教助手は「九州産馬だし、一般馬に入るとどうかな。でも、いい馬だぞ、追い切る毎に馬もしっかりしてきたし、調教もいい動きをするんだ。今回はどうかも、楽しみがある馬だよ」とニヤリ。密かに一発を狙っているようだ。

目下リーディングトップの福永祐一騎手が騎乗する3枠3番ショーストーム(牡2、栗東・森田厩舎)は姉が函館スプリントSを勝ったビーナスライン、祖母が桜花賞2着のホクトビーナスというスピード豊かな母系。

「手先が軽くていいスピードをしていますよ。ですが、将来的なことを考えてまずは千八から使っていきます。母は短距離系ですが、産駒には中距離タイプもいますからね」と森田直行調教師。この距離でどういった走りを見せるか楽しみな一戦となる。