有馬記念などG1を3勝したマンハッタンカフェが死亡

2001年の菊花賞、有馬記念、翌2002年の天皇賞(春)を勝ち、引退後は種牡馬として2009年のリーディングサイアーに輝いたマンハッタンカフェ(牡17歳)が、13日に繋養先の社台スタリオンステーションで腹腔内腫瘍のため死亡した。

同馬は2001年1月に美浦・小島太厩舎からデビュー。夏の北海道で頭角を現し、菊花賞で初重賞制覇。続く有馬記念ではテイエムオペラオー、メイショウドトウを破って2連勝を果たした。翌年春の天皇賞では同世代のダービー馬ジャングルポケットらを破って3つ目のG1タイトルを獲得。日本最強馬の称号を得て、秋は凱旋門賞へ挑戦したが、13着と大敗。レース後に屈腱炎を発症し競走馬生活にピリオドを打った。

引退後は父サンデーサイレンスの後継として種牡馬入り。2009年にジョーカプチーノがNHKマイルCを勝ってG1初制覇。秋にはレッドディザイアが秋華賞を勝ち、同年のリーディングサイアーを獲得した。その後もヒルノダムール、グレープブランデーらのG1ホースを送り出し、この春はルージュバックがオークスで2着に入るなど、年齢的にもまだまだ活躍が期待されていた中での残念なニュースとなった。

【社台スタリオンステーション・徳武英介氏のコメント】
「サンデーサイレンスの仔らしく精悍なインパクトのある馬で、競走成績も素晴らしく、種牡馬としてもチャンピオンサイヤーに輝くなど非常に優秀な馬だったので、これまでの功績に感謝しています。若くして亡くなったのは残念ですが、ご苦労様でしたと伝えたいです」

マンハッタンカフェ(牡17)
父:サンデーサイレンス
母:サトルチェンジ
母父:Law Society
通算成績:12戦6勝(うち海外1戦0勝)
重賞勝利:
02年天皇賞(春)(G1)
01年有馬記念(G1)
01年菊花賞(G1)