直線1000mはジョッキー心理がポイント!?内枠の馬の思考【永島まなみ騎手コラム】

この記事をシェアする
まなみの学び

今週末の新潟競馬では計6鞍に騎乗予定のまなみ騎手。出走枠に入らなかった馬も多かった春の越後路最終週で勝利を挙げられるか、週末の展望から先週末のお話、そしてファンの方からの質問コーナーでは新潟の1000m直線コースの世界について伺うなど、今週も内容盛りだくさんでお届けします!

勝って締めたい新潟最終週!

——今週も土日ともに新潟で土曜5鞍、日曜1鞍の計6鞍に騎乗されます。いつも通り実戦、追い切りに騎乗した馬を中心に伺いますが、土曜の新潟2R・3歳未勝利のエレーデサンライズは距離延長、楽しみな一戦になりそうですね。

今週追い切りに乗せていただいてますが、変わりなく来てくれていますね。距離延長、そして福島より長い直線はこの子にとってプラスになると思います!

★

PN.えりさんご提供

——今週の坂路での最終追い切りですが、4F54.5、ラスト1F12.6となかなかいい感じの時計ですね。

そうですね、ずっと在厩で調整していただいているので、そこまでやらなくていいと思っていました。

——叩き3戦目です。前走よりどのあたりが良くなっている感じがあるでしょう。

ちょっとずつ落ち着きも出てきてくれていますし、バランスもちょっとずつ良くなって体も起きてきてくれているので、そういった部分も良くなっていると感じています。

——前走の福島でもスタートが遅めでした。デビューからスタートが遅いタイプですが、駐立が悪いのか、単純に現状ゲートが遅いのか、どちらなのでしょうか?

すごくおとなしい子で、まったく駐立が悪いわけではないんです。ただ全然出ていけなくて…。元々少し非力なところがあって、トモの力が少し弱い分踏ん張り切れないところがあるんです。

★

PN.きゃべつ太郎さんご提供

——砂を被ると嫌がると伺っております。前走は内枠でしたが、外枠ならより組み立てやすいのでしょうか。

そうですね、ただちょっとずつ砂慣れしてくれればいいなとも思いますし、ゲートはそこまで速くないことを考えると枠自体はどこでもいいかなとは思いますね。

——確かに、前走も内枠からの4着ではありました。初の左回りという点はいかがでしょう。

左回りについては問題ないと思います!頑張ります。

——先週末はヴィクトリアマイルでした。まなみ騎手はどこでご覧になられていたのでしょう。

新潟からの帰りの新幹線の中で見ていました!寝てたんですが、ヴィクトリアマイルはしっかり見てました。

——やはりまなみ騎手としてはお世話になっている岡浩二オーナーの所有馬で、騎乗経験のあるアイサンサンを応援されていたのでしょうか。

そうですね、管理されている橋田先生には毎日調教に乗せていただいている分、より応援していました。

★

PN.ゆーさんご提供

——出遅れてしまいましたね…

逃げるのかなと思っていましたが…。レース後に映像を見たらトモがバタバタとなっていたので、あれはもう仕方なかったと思います。

——騎乗していた幸英明騎手がレース後「ゲートの中で右の馬に意識が行ってしまって、真っすぐ向けた時にゲートが開いて馬が焦ってしまった」というコメントがありました。よくあるケースなのでしょうか。

そうですね、横の馬の動きなどをすごく気にする馬もいて、その分ゲートの中での体勢が傾いてしまうんです。やはりここで前を向けないと一番速いスタートを切れないので…

みんな前には向けるのですが、アイサンサンはとても真面目な子だけにそこで焦りが出てしまったのかもしれません。いいところが悪いほうに行ってしまったのかもしれませんね。

——生き物ですし、どこかに意識が行くのは仕方ないことのような…

そうなんです、本当にそうだと思います。

★

PN.水無月さんご提供

——予測しにくいといえば、日曜の京都3Rでウィムーヴが脱臼し転倒、岩田康誠騎手が負傷するというアクシデントがありました。馬は残念ながら予後不良となってしまいましたが、このようなケースはやはりまったく前触れもなくやってくるのでしょうか。

このケースは今回の岩田さんのように本当にすぐにやってくるんです。進みが悪くなったな…と思ったところで歩様が悪くなったりすることはあるのですが、これだけ一気に折れてしまうケースは予兆はないと思います。

——故障した馬に乗っているジョッキーもそうですが、後ろのジョッキーも怖いですよね。

そうですね、後ろのジョッキーもうまく逃げれればいいんですが、落馬した人馬の上を走ってしまうと乗っているジョッキーも落ちてしまいますし、落ちてしまった方にケガをさせてしまう恐れもあるので注意が必要になります。

★

PN.えりさんご提供

——先週末驚いたといえば、土曜の京都4R・3歳未勝利で、まなみ騎手も追い切りに乗っていた自厩舎のサトノビダーヤが単勝93.2倍の人気薄ながら勝利していましたね。

びっくりしました(笑)。厩舎のみんなびっくりしてました。

——長い距離ならもしくは…という感触はあったのでしょうか。

全然なくて…。追い切りにも乗せていただいていて、少しずつ良くなっているなぁとは思っていたんです。それでもまさか2400mで勝つとは思いませんでした。

前回中京のマイルで乗せていただいた時も、結構いい感じに逃げることができたのですが、最後はまったく伸びきれなかったので…。本当に凄いなと思います。

★

PN.水無月さんご提供

——レース後のサトノビダーヤの様子は…

元気いっぱいです(笑)。次も頑張ってくれると思います。

——高橋康之厩舎はこれが今年のJRA8勝目。ここまで開業以来最も早いスピードで勝利を挙げ続けています。昨年10勝だっただけに早くも並ぼうとしています。

本当に凄いなと思います!ビターヤの担当の米澤さんは他にもモアニインジケーターを担当されている方で、今年もう3勝目なんです。みんな凄いなぁと言ってますね。

——まなみ騎手もこの勢いに乗っていきたいところですね。

そうですね、頑張ります!

★

PN.ゆーさんご提供

新潟千直の注意事項!ジョッキー視点で見る独特のコース

——先週のコラムでは自厩舎の女性スタッフの皆様のお話を取り上げました。ふと思ったのですが、このコラムを読まれていらっしゃるのでしょうか…

読んで…ない?(笑)。あ、でも梶さん(ネトルなどを担当していた梶原助手)と、あとは元野さんも読んでくださってるかな。

——先週は元野助手のお話になりましたが、感想があったり…

いや、言われてないですね。じゃあ読んでないか(笑)。たまに話になるんですよね。

——もしスタッフの皆さんに読まれているなら、たまに出てくる名言で皆さんにイジられる可能性がありますね。

確かに。だと厩舎の皆さんは誰も読んでないかもしれません(笑)

★

PN.きゃべつ太郎さんご提供

——今度スタッフの皆様との対談もやりましょうか。

それはめちゃくちゃ楽しそうですね!いつもの面々で、楽しそう。

——スタッフさんから、まなみ騎手のとんでもないエピソードが続々出てくる気もします。

そうですね、裏でワイロを渡して悪いことを言われないようにしておきます(笑)

——渡しても言われそうな…

確かに確かに(笑)

——今週ですが、ちょうど新潟開催も終わるということでこんなご質問を。PN.風雅さんから「質問があります。最近菊沢一樹騎手の新潟1000mの成績が凄いことになっていると思います。菊沢騎手は1000mでなぜこれほどいい成績なんでしょう。騎手目線でどう思いますか」というメッセージがありました。

1000mは他のレースに比べてよりスピード感もあるのですが、よりタイトな競馬になりやすいんです。その中で一樹さんはより攻める騎乗をされているからだと思いますね。

★

攻めの菊沢一樹騎手

——菊沢騎手と1000mの乗り方の話になったりしたことはあるのでしょうか。

あまり一樹さんとはしゃべる機会がないんですよね…。でもレースを見ていて、一樹さんはここを攻めるんだと驚く機会はよくあります。

——まなみ騎手は今年で6年目です。競馬学校では直線1000mコースはないでしょうし、初めて乗った時の思い出はありますか?(21年5月2日4歳上1勝クラス・コウジンシックス)

周りがめちゃくちゃ速かった思い出しかないです。他のレースよりも全然速くて、ジェットコースターみたいな感じなんです。

——当然初めてのコースということで、先輩に乗り方を聞きに行くものなのでしょうか。

聞きに行きましたね。でも皆さんに聞いてもみんな「千直は大外」と言ってくるので、聞いた意味があるかというと…(笑)。あとは千直はスタートが遠い分返し馬が大変という話も聞きましたね。

★

PN.えりさんご提供

——返し馬のお話は以前伺った内容ですね。直線1000mコースで成績がいいジョッキーは何人かいらっしゃいます。共通している点はあるものなのでしょうか?

どうなんだろう、皆さん上手なので…。共通していることがあるとすれば皆さんが上手というところかなと思います。

——PN.スウィープフィートさんからのご質問です。「推し馬がたまに千直で内枠を引いたりすると絶望します。内枠を引いた時、まなみんはどう思うのか、どう対処しようと思うのでしょうか」というメッセージをいただきました。

私に限らずみんななのですが、内枠を引いたことが分かった瞬間「あぁぁ…!」となります(笑)。よくみんな声が出ていますね。

ただ開催される日の馬場にもよります。今の馬場では内は使いにくいですが、以前セルレアで内から勝たせていただいた時は開幕週で馬場がいいという理由だけで内ラチ沿いを走りました。内枠を引いたらもう腹をくくるしかないです。

★

PN.づかさんご提供

——当然皆さん外枠有利と分かっている分、外に行こうとされます。内枠はそういう部分も含めて難しいのでは…?

意外とみんな外に行こうとするケースはなかなかないんです。1枠の人が絶対外に行こうとしていたのに、3番くらいの枠を引いた人が内に行こうとして壁になって行けなかったという話はよく聞きます。

——人の思考の違いが出てくるのですね。

そうなんです。内から内に行こうと決める人、外に行こうと決める人がいるのでどうしてもこういうことがあります。

——外目の枠を引いても、内側からどんどん馬が来る分大変そうに見えます。

大変です、先週の(富田)暁さんのレース(土曜新潟6R)のように、みんなテンから速いしみんな外に行きたい分、挟まれる側は他のレースより怖いとみんな言いますね。

★

PN.ゆーさんご提供

——他のコースと違って外に逃げ場がない分、外ラチ沿いを走っていると恐怖感があるのでは…?

そうなんです、それでより怖かったと先週のこの土曜新潟6Rが終わった後に古川さん(古川奈穂騎手、13着トーアアグネスに騎乗)も言っていました。「挟まれるのはまだ仕方ないけれど、千直は逃げ場がないから…」とおっしゃっていましたね。

——このレースについてはPN.みやびさんからは「久々に質問させてもらいます。この前の新潟の1000mで富田くんが騎乗停止になっていました。あれは外に行ったのが良くなかったんですか?ジョッキーの見方を知りたいです」というご質問がありました。

全然外に行ってもいいのですが、他馬に迷惑をかけて行ってはいけないところなんです。行った時の切れ込み方が早過ぎて、ドミノ倒しになってしまって。

裁決委員の人にも「前に行くならしっかり後ろの馬との間隔ができてから、前の馬の進路に入りなさい」とよく言われます。

千直の分みんなより前に行きたいので、切り込む時が早くなるのは多々あるんですけれど、改めて周りの馬に迷惑を掛けられないなと思いました。

★

PN.水無月さんご提供

——このレースは検量室でも話題になっていたのでしょうか?

話題になってました、もうスタートした瞬間にみんな「わぁぁ!」「危ない!」となっていました。

——やはり皆さんいいポジションを取ろうとしてくると思います。外のメリットは本当に大きいのですね。

外ラチ沿いは千直でしか使わないので、絶対馬場がいいとは分かっているんです。何もないところよりラチがあったほうが馬も走りやすく脚も溜まるので、そういった意味でも外は一番噛み合う条件だと思います。

——PN.なおさんから「まなみんの千直といえばセルレア!今映像を見ても興奮します。最内を走っていましたが、直線追っている時に外を見られていましたか?」というご質問がありました。

コースの幅が広過ぎて、外を見ても誰もいなかったんです(笑)。外を確認しても横に小さく、米粒くらいに見えるかなというくらいで。

★

PN.水無月さんご提供

——外から誰が伸びているかも、そもそも見えない状況だったのですね。

なかなか見えなかったのですが、内のターフビジョンを見たらみんながどこにいるか分かったんです。それを見て「あれ、これ勝てるぞ?」となりました(笑)

——普段なかなかないですよね、内外これだけ離れて追うというケース。

なかなかないですね、千直らしいと思います。

——そんな新潟競馬の春の開催も今週が最後です。新潟のまな民の皆さんとウィナーズサークルで会いたいところですね。

そうですね、頑張らないとです!

——今週も多くの学びをありがとうございました。来週もよろしくお願いいたします!

よろしくお願いします!

★

PN.えりさんご提供

いつも永島まなみ騎手コラム"まなみの学び"をご覧いただきありがとうございます!コラム開始約3年、ここまでまなみ騎手に色々な質問に答えていただきました。

"ファンの皆様と共に歩む"コラムとして、これからもファンの皆様の質問を幅広く頂戴し、ご本人に聞いていこうと思っております。

競馬に関すること、そして日常生活について、永島まなみ騎手にこれだけは聞いてみたい!ということをぜひご応募ください。頂いたご質問、メッセージは上記のようにご本人に届けさせていただきます。

すべてのご応募はメールにて受け付けております。メールの件名に「まなみ騎手へ」、本文にお名前(ペンネーム)を記載の上、以下のアドレスまでご質問をお願いいたします。皆様ぜひご投稿よろしくお願いします!
manami_nagashima@keibalab.jp