【キーンランドC】王者の調教で初重賞Vへ挑むオメガヴェンデッタ

26日、日曜札幌11レース・キーンランドC(G3)の追い切りが札幌競馬場で行われた。オメガヴェンデッタ(セ4、栗東・安田隆厩舎)は、岩田康誠騎手(レースでは横山典弘騎手が騎乗予定)を背に、同じくキーンランドCに出走予定のレッドオーヴァル(牝5、栗東・安田隆厩舎)と豪華な併せ馬を披露。芝コースで楽な手応えのまま5F66.9-51.3-36.5-11.5秒をマークし、同入フィニッシュを果たした。

最終追い切りに騎乗したのは、レースで手綱をとる横山典騎手ではなく、パートナーを務めたレッドリヴェールに騎乗する予定の岩田騎手。この起用に安田翔伍調教助手は「馬が自分で納得していたので『自分で決めるな』と。調教で馬と喧嘩して、もうちょっと走りたいのを我慢させて、レース当日に爆発させるイメージですね。ロードカナロアの時にやっていた喧嘩させる調教をやってみたかったので、(カナロアの主戦だった)岩田さんに乗ってもらいました」と説明。厩舎の先輩であり、競馬史に残る偉大な名スプリンターが行った王者の走りを注入している。

形の上では昇級戦となるが、2走前の京王杯SCでは勝ったサクラゴスペルから0秒1差の3着。3歳時にはオープンのジュニアC、マーガレットSでも3着があり、昇級は形だけ。母は短距離重賞を3勝したビハインドザマスクで、自身、前走が初めてだった6F戦にも難なく対応。重賞タイトル奪取も目前のところまでやってきた。

ロードカナロア、カレンチャン、ダッシャーゴーゴー、トウカイミステリーなど次々と活躍馬を輩出した、短距離王国・安田隆行厩舎が自信を持って送り出す大器。王者の走りを受け継いだ期待馬がここをステップにG1戦線へ名乗りを上げる。

オメガヴェンデッタ

▲岩田騎手を背に王者の走りを伝授されたオメガヴェンデッタ(左)


オメガヴェンデッタ

オメガヴェンデッタ