【2回札幌】アンジュレーション…小平奈由木の注目新馬レポート

アンジュレーション
(牝2、栗東・中竹厩舎)
父:ダイワメジャー
母:アドマイヤダンサー
母父:エルコンドルパサー

年々、存在感を高め、昨年もリーディングの5位に食い込んだダイワメジャーが父。サンデーサイレンスの後継ながら、2年連続してJRA賞・最優秀短距離馬に選出されたスピード色が強い遺伝子である。この世代も順調に勝ち上がっているうえ、豊富な成長力も見込める。

母アドマイヤダンサー(その父エルコンドルパサー)は芝の中距離で3勝をマークした。同馬の半兄に現3勝のダンディーズムーン。G1・愛オークスを制した曽祖母リーガルイクセプションに連なるファミリーであり、母の妹弟にクリソプレーズ(3勝、クリソライトの母)、アロンダイト(JCダート)らがいる。社台サラブレッドクラブにて総額1600万円で募集された。

追分ファーム・リリーバレーでの乗り込みは順調に進行。8月5日、函館競馬場に入厩した。19日、ゲート試験に合格。22日に札幌競馬場へ移動し、本格的な追い切りを開始した。気難しい面が残るものの、連日、城戸義政騎手が熱心に跨り、スムーズに出走態勢が整った。
9月5日(土)、札幌の芝1500mにスタンバイ。レースでも城戸騎手が手綱を取る。


小平 奈由木(こだいら なゆき)

早稲田大学日本語研究教育センターに勤務した後、競馬関係に進む。競馬専門紙「1馬」の記者、法人馬主「サラブレッドクラブラフィアン」のレーシングマネージャーなどを経て、現在はフリーランス。業界のキャリアは 20年近くになり、生産・育成現場からトレセンまで精通。

月刊誌「競馬最強の法則」の人気コーナー「トレセン最前線」をはじめ、幅広い知識を生かしたエッセーが評判 になっている。