【ローズS】名手を配して権利獲りへ挑むアンドリエッテ

16日、日曜阪神11レース・ローズS(G2)の追い切りが栗東トレセンで行われた。

前走、オークス5着のアンドリエッテ(牝3、栗東・牧田厩舎)は、美浦から駆け付けた横山典弘騎手を背に坂路入り。ゴールまで楽な手応えのまま、ラストの2Fは12.1-12.2秒でまとめ、4F52.7-38.0-24.3-12.2秒をマークした。

春はチューリップ賞2着で桜花賞の権利を獲り、桜花賞6着、オークスは5着と健闘。桜花賞ではメンバー最速の上がりをマークするなど世代屈指の決め手を持つ。ラストの一冠に向け、牧田和弥調教師は「先週にしっかり追い切って、今週は横山ジョッキーを乗せて追い切りました。時計、動きも良かったし、ジョッキーも『良かった』と言ってくれました。いい夏休みを過ごせたようで、体もいくらか大きくなった感じ。いい仕上がりで臨めそうです。今の賞金(1100万)では秋華賞に確実に使えるかは微妙なところ。しっかり権利を取って本番へ向かいたいですね」と秋初戦からエンジン全開の様子だ。

アンドリエッテ

アンドリエッテ

▲牧田調教師と打ち合わせをする横山典騎手



前走、十勝岳特別1着のテルメディカラカラ(牝3、栗東・石橋厩舎)は、助手を背に坂路で終い気合を入れられると鋭い反応を見せて4F52.6-38.8-25.3-12.6秒を計時。

石橋守調教師は「追い切りは?考えていた時計より速くなったなあ」と苦笑いも「ま、ここからしっかりケアしていくよ。前走は古馬相手に好位から勝ってくれた。まだ仕上がり途上のところもあったし、素質で勝ってくれた感じかな。栗東への輸送も無事にクリアできてる。いくらか減るかもしれないけど、気にならない範囲ですよ。春はおしまい勝負でいい瞬発力を見せてくれている。同世代の一線級を相手にどこまでやってくれるか。秋華賞への権利を獲れたらうれしいね」と終い勝負で権利獲りに挑む。