宝塚記念3着は本物 秋華賞馬ショウナンパンドラが完全復活!

●9月27日(日) 4回中山7日目11R 第63回オールカマー(G2)(芝2200m)

春のグランプリ3着はダテじゃない。昨年のオークス馬ヌーヴォレコルトが狭いインをこじ開けて「勝った」と思われたその瞬間、外から並ぶ間もなく交わし去ったのが、昨年の秋華賞馬ショウナンパンドラ。圧巻の瞬発力で完全復活の狼煙を上げた。

先手を取ったのはマイネルミラノ。向こう正面では縦長の展開となって、ヌーヴォレコルトは少し行きたがる素振りを見せながらちょうど中団のインに構える。ショウナンパンドラはショウナンパンドラを見ながら進み、3コーナーでは完全に射程圏。勝負の分かれ目となった4コーナーは、内を突いたヌーヴォレコルトに対し、ショウナンパンドラは前がポッカリ空いた馬場の真ん中に進路をとると、直線は他馬が止まったかのような一気の伸び。窮屈なインを捌いて一旦は先頭に立ったヌーヴォレコルトだったが、勢いの差は歴然だった。

「強かったですね。道中はムキにならず、リラックスして追走できていました。馬群のなかにいて、前を見ると手が動いている馬が多かったので、どこに行こうかと思いましたが、上手く外に出せました。直線ではすごい脚を使ってくれましたね」と池添謙一騎手は会心の笑顔。初騎乗となった宝塚記念で3着と復活の糸口をたぐり寄せ、2度目の今回は、かつて手綱をとったスイープトウショウやデュランダルを彷彿させる切れ味を引き出しての完全復活。

「この馬には良いタイミングで乗せていただいていますし、次の本番も良い状態でいければと思います」と締めくくった鞍上も、大一番での手応えをしっかりと掴み取ったのは間違いないだろう。

ショウナンパンドラ

ショウナンパンドラ

ショウナンパンドラ

ショウナンパンドラ