【秋華賞】素質と勢いで関西馬に迫る国枝栄厩舎2騎

15日、秋華賞(G1)の最終追い切りが栗東トレセンで行われた。
追い切り後、ディープジュエリー(牝3、美浦・国枝厩舎)とホワイトエレガンス(牝3、美浦・国枝厩舎)を管理する国枝栄調教師の一問一答は以下の通り。

●連勝ストップも実績馬とヒケを取らない素材

-:まずディープジュエリーにつきまして、休み明け初戦のローズSを振り返っていただけますか?

国枝栄調教師:休み明けということもあって、位置取りは良かったのですが、少し掛かっていましたので、前半に少し折り合いを欠いた分、終いの伸びがちょっと足りなかったかなと思います。

-:1度使って、その後は栗東での滞在ということになったのですが、この中間の過ごし方というのはどうだったのでしょうか?

国:すぐに栗東に入って、馬としては楽だったのではないかと思います。状態はいい感じで回復してきました。

-:春シーズンと比べて馬そのものの成長というのはいかがですか?

国:春はまだ競馬が分かっていないという部分がありましてね。能力はあったのですが、ここに来て体つきがシャープになって、それが競馬で行き過ぎたかという気はしますね。

-:今朝の追い切りはCWで併せ馬ということでしたが、先生からはどのような指示を出されたのでしょうか?

国:一緒にホワイトエレガンスがいますので、それを追い掛けるという感じで。向こうは(体が)出来ているので向こうは軽くで、こちらは終いを少し伸ばすという感じでやりました。

ディープジュエリー

体つきがシャープになったと師が話すディープジュエリー


-:動きの印象はいかがでしたか?

国:ホワイトエレガンスが良すぎたという印象ですね。この馬も終いは伸びているのですが、見た目はちょっと一杯だったかなという感じでしたね。

-:本番は京都の内回りコースとなりますが、京都内回りへの適性、印象はいかがですか?

国:とにかく道中リラックスして、終いを生かせればと思うので、位置取りに関してもうまく折り合える位置で行くしかないかなと思っています。

-:先生にとってはいろんな想いがある秋華賞というG1レースではないかと思うのですが、今回送り出すにあたってどんなお気持ちですか?

国:やはりディープの牝馬で最後の一冠ですので、いい状況で臨んでいい競馬が出来ればと思います。


ディープジュエリー

最終追い切りはホワイトエレガンスが先着(外)



●夏の北海道でグングン成長

-:続いてホワイトエレガンスについてうかがいます。前回は紫苑S2着で本番への権利を獲りました。レースぶりはどう振り返られますか?

国:夏に北海道で競馬をしてきて、そのいい状態のまま競馬を迎えられたなと思いました。

-:夏場に連勝して、そして前走2着ということになったのですが、夏を通して使われながらの馬の変化というのはどのあたりにありましたか?

国:ちょっとアテにならない部分があったのですが、北海道に行ってから馬の体調がアップしているのか、落ち着きも出て、いい状況で来られましたね。

-:紫苑Sのあとは栗東に入って滞在ということになりましたが、この中間の馬の様子はいかがですか?

国:来た当初は慣れないところもあって、今ひとつだったのですが、ここのところグッと良くなりまして。気合乗りも良くなってきたので、体調はいいと思います。

-:今朝の追い切りに関しては、先ほどディープジュエリーの話のところで「この馬は良すぎるくらい」というお話もあったのですが、実際にどんな印象でしたか?

国:本当に楽に動いて、シッカリとした走りだったので、状態はいいと思います。

ホワイトエレガンス

丸田騎手が手の内に入れているホワイトエレガンス
絶好の攻め気配を見せた


-:北海道では小回りにも対応して勝ってきました。この京都のコースへの対応はいかがですか?

国:ある程度の位置に付けられるのでね。競馬はしやすいと思いますので、あとはうまく丸ちゃん(丸田恭介騎手)が導いてくれればと思います。

-:丸田ジョッキーもかなり手の内に入れているようですが?

国:やはりね、乗り役が自信を持ってくれるのは一番ですので、いいと思います。

-:改めて本番への抱負を聞かせていただけますか?

国:丈夫な馬で、夏に使ってもへこたれずに来ていますので、何とかいいところを見せてほしいと思っています。