【4回東京】チャパラルバード…小平奈由木の注目新馬レポート

チャパラルバード
(牡2、美浦・堀厩舎)
父:High Chaparral
母:Miss Tahiti
母父:Tirol

英ダービー、愛ダービー、愛チャンピオンSを制したうえ、2年連続してBCターフに優勝し、エクリプス賞最優秀芝牡馬に輝いたハイシャパラルの産駒。サドラーズウェルズの後継ながら、スピードに富む産駒が多い。ヨーロッパのみならず、シャトル先の南半球でも次々に大物を送り出している。

母ミスタヒチ(その父ティロル)は仏G1・マルセルブサック賞の覇者であり、仏オークスやサンタラリ賞を2着した名牝。同馬の半姉に昨年の英1000ギニーに勝ち、G1・ロートシルト賞以降も2着を4走続けているミスフランスがいる。アルカナ・イヤリングセールにて28万ユーロ(約3800万円)で落札された。

シュウジデイファームでしっかり乗り込まれ、9月26日、美浦に入厩した。10月1日のゲート試験にスピード合格すると、丁寧に段階を踏みながらも順調にペースアップ。走りに粗削りな部分が残る現状ではあるが、体力に余裕があり、楽々と動けている。

11月1日(日)、東京の芝1800mでデビュー。クリストフ・ルメール騎手に依頼している。



小平 奈由木(こだいら なゆき)

早稲田大学日本語研究教育センターに勤務した後、競馬関係に進む。競馬専門紙「1馬」の記者、法人馬主「サラブレッドクラブラフィアン」のレーシングマネージャーなどを経て、現在はフリーランス。業界のキャリアは 20年近くになり、生産・育成現場からトレセンまで精通。

月刊誌「競馬最強の法則」の人気コーナー「トレセン最前線」をはじめ、幅広い知識を生かしたエッセーが評判 になっている。