10番人気ステファノス 上がり最速タイでV接近の2着も…

●11月1日(日) 4回東京9日目11R 第152回天皇賞(秋)(G1)(芝2000m)

前哨戦の毎日王冠では7着に敗れたステファノス(牡4、栗東・藤原英厩舎)だが、上がり3F33秒4、最速タイの末脚で10番人気ながら2着に食い込んだ。

鞍上の戸崎圭太騎手は「外枠でしたが、いいポジションで運べました。ただ、3、4コーナーで内から押し出され、外を回されたのは痛かったですね。よく伸びていますし、力を付けています。今後が楽しみになりました」と振り返ったが、談話のとおり、4角では折り合いを欠いたアンビシャスが外に膨れる形。そのアオリを受ける格好で、一旦はポジションを後退、外を回らされる苦しい展開に。スムーズならば、と思われる内容も、直線では鋭く伸びて勝ち馬から半馬身差まで詰め寄った。

「来年は枠順を抽選にしてもらって、自分の手で枠を引きたいほどですよ」とは藤原英昭調教師。不運の外枠に恨め顔でレースを振り返ると「スローになるから一か八かの競馬になるだろう、と戸崎君と話していたんです。一度では仕上げきれないタイプですからね。前走をひと叩きして、状態が上がっていることはわかっていましたし、外を回る競馬でしたが、それだけ今日のデキに自信を持って乗ってくれたのでしょうね」と仕上げに自信を持っていたことを明かした。

しかし、タイトルにこそ手は届かなかったが、今春のクイーンエリザベス2世Cに続き2度目のG1・2着で、古馬一線級の能力を十二分に証明する結果。気になる今後は「香港でリベンジをしたいです」と指揮官は明言。同厩のストレイトガールも遠征予定の香港国際競走(12月13日)へ、早くも視線を向けていた。

ステファノス

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