【エ女王杯】連覇へ順調 ラキシス角居師「去年みたいな競馬を」

11月15日(日)、京都競馬場で行われるエリザベス女王杯(G1)の共同記者会見が栗東トレセンで行われた。
ラキシス(牝5、栗東・角居厩舎)を管理する角居勝彦調教師の一問一答は以下の通り。

●末脚の切れは牡馬を含めてもトップクラス

-:去年、このレースを勝ったラキシスなのですが、今年は去年とはローテーションを少し変えてきました。去年はオールカマーを使ってこの女王杯。今年は宝塚記念のあと、2走使ってというローテーションに変わりました。

角居勝彦調教師:はい。そこはオーナーの意向も踏まえました。

-:この2走、まずは前走の京都大賞典をうかがいますが、どういう印象だったでしょうか?

角:思いのほか、体重も減ってしまいまして……。いい感じで来たのに、直線もう少し弾けていいのにな、という印象はありましたね。

-:そのあたりは体重もあったと見ていらっしゃるわけですね。

角:そうですね。それも要因のひとつかなと思います。

ラキシス

-:その前の札幌記念についてはいかがでしょうか?

角:宝塚記念のあと北海道で休養していたので、無理なくワンステップ入れるのなら北海道でどうかなと。

-:ただ、どちらも着順は別にして、着差はほんのわずかですよね。

角:はい。あまり負けてはいないですね。

-:春は大阪杯で牡馬のキズナはじめ、そうそうたるメンバーを差し切って勝ちました。あの末脚を見ていますと、牝馬の域を超えて、現在のサラブレッド界においても中距離ではかなり上位にランクされる脚を持っているように見えました。

角:ええ、能力は高いと思います。

-:女王杯に向けての調教の具合なのですが、先週、今週、CWでの追い切りになりました。
タイムは5Fで見ますと、67秒台、上がりも12秒台。これは同じですね。

角:そうみたいですね。動き的には随分良くなってきたかと思っています。

-:良くなってきているのは、前走あるいは前々走と徐々に上がってきているのか、あるいはここに来て急に上がってきているのか、そのあたりはどうでしょうか?

角:前走、前々走よりは今回の方がいいと思います。

●名手・ムーアで史上4頭目の連覇へ

-:馬体そのものはいかがですか?

角:食べたり、食べなかったりというのがまだちょっとあるのですが、明日、体重を量ります。競馬場に連れて行く前までは470キロを超えているのですが、あとは競馬場でどれだけメンタル的に相殺されて減るか減らないか、という感じではあります。

-:そうしますと、この馬にとって大切なのは本番での精神状態ということになりますかね。

角:そんなに暴れたりはしないのですが、ストレスからご飯を食べなかったり、体重を急激に落としたりということがあるので、ちょっと開けてみるまで分からないところはあるのですけども。

-:もちろん去年、このレースを勝っているわけですから、実績に関しては最もあるというふうに見ていいかと思います。そのあたりはいかがでしょう?

角:そうですね。苦手ではないと思うので(笑)。

ラキシス

-:今回は名手のムーアジョッキーが初めて騎乗しますが、このあたりはどうでしょう?

角:世界で1番、2番のジョッキーですから、おまかせします。

-:何かラキシスに関して、ムーアジョッキーに伝えておかなければいけないことはあったのでしょうか?

角:口向きのクセについて少し言わなければいけないかなと思います。

-:それはこれから伝えられる話でしょうか?

角:まぁ、競馬場でいいかなと思っています。

-:さて、連覇となりますと、史上4頭目となるわけですが、連覇に向けて大勢のラキシスのファンがいるかと思いますので、よろしくお願いします。

角:何とか去年みたいな競馬をしたいと思って頑張って造ってきました。頑張りますので応援よろしくお願いします!