【エ女王杯】旬の良血が開花 大舞台でマリアライトが重賞初制覇

11月15日(日)、5回京都4日目11Rで第40回エリザベス女王杯(G1)(芝2200m)が行なわれ、蛯名正義騎手騎乗の6番人気・マリアライト(牝4、美浦・久保田厩舎)が優勝。勝ちタイムは2:14.9(稍重)。

2着にはクビ差で1番人気・ヌーヴォレコルト(牝4、美浦・斎藤誠厩舎)、3着にはハナ差で4番人気・タッチングスピーチ(牝3、栗東・石坂厩舎)が続いて入線した。

記念すべき40回目を迎えたエリザベス女王杯。レースを引っ張ったのは3連勝中の上がり馬ウインリバティ。リラヴァティが離れた2番手を追走し、この2頭が3番手集団を大きく引き離す。集団はフーラブライド、ラキシス、リメインサイレント、シュンドルボン、タガノエトワール、シャトーブランシュと続き、マリアライトは集団の真ん中。タッチングスピーチ、ヌーヴォレコルトは慌てず後方でジックリと脚を溜める。
ウインリバティが後続を大きく引き離して坂を下り、2番手リラヴァティの後ろも大きく開き、2009年に「行った、行った」で大波乱となったレースも脳裏にちらつく中、3番手集団が前へと迫る。直線に入りウインリバティが懸命に粘りを見せたがラスト1Fでギブアップ。代わって先頭に立ったマリアライトにヌーヴォレコルト、フーラブライド、さらにタッチングスピーチが襲いかかるが、マリアライトがヌーヴォレコルトをクビ差振り切って初重賞制覇をG1の大舞台で飾った。

勝ったマリアライトは兄にジャパンダートダービーなど重賞3勝のクリソライト、弟に今年の神戸新聞杯を勝ち、菊花賞で3着に入ったリアファル、近親にも活躍が多く並ぶ旬の血統。馬の状態に合わせるゆったりとしたローテーションで、この春に1000万、準オープンを連勝してオープン入り。続く重賞初挑戦となったマーメイドSでも2着に入って秋の飛躍を期待されていたが、それに応える見事な勝利だった。
また、管理する久保田貴士調教師もG1初勝利。騎乗した蛯名騎手は牝馬限定G1全制覇となった。

馬主は有限会社キャロットファーム、生産者は安平町のノーザンファーム。馬名の意味由来は「『成功の石』と呼ばれるパワーストーン名。母名より連想」。

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マリアライト
(牝4、美浦・久保田厩舎)
父:ディープインパクト
母:クリソプレーズ
母父:エルコンドルパサー
通算成績:13戦5勝
重賞勝利:
15年エリザベス女王杯(G1)

マリアライト

マリアライト

マリアライト

マリアライト

ゲストの釈由美子さんと握手を交わす蛯名正義騎手


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