祝・帝王賞を勝利!今週も福島で騎乗【戸崎圭太コラム】

この記事をシェアする
週刊!戸崎圭太

古巣・大井競馬場で行われた帝王賞をミッキーファイトとのコンビで勝利、またしても交流重賞での勝利を挙げた。今週も福島を舞台に有力馬との騎乗が続くなか、注目馬の手応えやレースのポイントについて激白。

また後半では、勝利を飾った帝王賞を振り返りながら、ミッキーファイトの著しい成長やレース中の感触、そして今後への期待について詳しく語ってもらった。さらに先週騎乗した各馬の回顧に加え、レース後の意外なエピソードも飛び出した。

今週も福島で騎乗!

——さて、今週ですが、予定していた新馬の除外などもありました。その中で引き続き福島で騎乗されます。

戸崎:乗れないのは残念ですね。いや、追い切りではいい感触でしたからね。

——ということで、フレキシブルについてはいかがでしょうか。ダートの時に乗られていた馬ですね。

戸崎:乗り味は悪くなかったのですが、気持ちがもう一つというところと、少し忙しさもあって、という感じでしたね。芝でどんな走りをしてくれるか、楽しみです。

——ヤマメホープはどうでしょうか。

戸崎:いろいろと噛み合ってほしい部分はある感じですかね。自力で動く競馬では少し難しいかなと感じています。

★

——ケープウィッカムはどうでしょうか。

戸崎:前走はスムーズな競馬ができたかなと思います。少し器用さに欠ける部分はあるので、福島1700mがどうかですかね。

——ベストミーエヴァーについてはいかがでしょうか。

戸崎:久々の騎乗になりますね。こちらは能力は足りると思いますが、福島ではタメが利くかどうかですかね、やってみて。少し流れに乗せてしまうと、甘くなる部分はあるのかな、という感じはしています。

——そして今週はこの勝負服ですが、ミッキーヌチバナはどうでしょうか。

戸崎:一度乗せてもらった時、中山では上手に走ってくれて頑張ってくれたかなという感触です。少しムラがあるタイプなので、気持ちを切らさないように組み立てたいなと思います。

——モーゲンセンはどうでしょうか。

戸崎:クラスが上がってからがもう一つですね。パワータイプで中山のほうがいいのかなという気はします。

帝王賞を2010年以来の勝利!

——昨日はミッキーファイト帝王賞(Jpn1)を勝利!おめでとうございました。

戸崎:ありがとうございました。

——久々の騎乗だったということで、先週も伺いましたけれども、以前はもうちょっと成長の余地があるというところの中での久々の騎乗でした。 跨がれた時の感触や返し馬から、変化が感じられる部分はあったのでしょうか。

★

戸崎:はい、随分感じられるところがありました。一番は体つきというか走り方が力強くなって、うまく言えないのですが、馬がパンとしてきたというか、しっかりしてきた感じでしたね。 その中で状態の良さも雰囲気も良かったので、いいイメージで臨むことができました。

——今「うまく言えないのですが」とおっしゃられましたけれども、特に具体的に変わってきたところというのは、どういった部分にありますか。

戸崎:昔はけっこう緩さがあったところが、その緩い部分がしっかりして、走りが力強くなってきたなというところですかね。

——その中で、戦前の田中調教師のお話を見ると、割と控えるのかなという感じのお話でしたけれども、序盤の位置取りなどはどうだったでしょうか。

戸崎:控えるというよりも、ゲートが最近やはり出が良くないので、ゲート内も大人しくなく、その後も出負けというか出遅れなどがあるので、多分そうなるだろう、と予測してそういうコメントだったのだと思います。

先生との話でもそういう作戦というかプランだったのですが、ゲート内も大人しくてスタートも切れてしまったので、自然とというかスムーズにあの位置につけることができました。

——レース展開に関しては、先行馬が比較的内に入ったと思います。展開は想定されていた面もあったのかなと思いますがいかがですか。

戸崎:内側にいたので、それを行かせて先団の後ろかな、というイメージだったのですが、それよりもスピードに乗っていったので、自然といけた、そんな感じでしたね。

★

——昨日も少しお話ししましたけれども、以前だと少し力みがあるように見えるようなところもあったと思うのですが、そういったところは大丈夫だったのでしょうか。

戸崎:緩さも取れて、その辺りもしっかりしてきた部分で、多分収まりも良くなってきているのかなというのはありますかね。

——道中そこまで大きな動きはなかったかなという感じですが、道中の気配と言いますか、リズムなどはどうだったでしょうか。

戸崎:リズムも良くて手応えも良くてという感じで、いい感じでした。

——コーナーは少し外を回らされるような形になったかなと思いますけれども、あれくらいは許容範囲内ですか。

戸崎:そうですね、問題ないです。 3コーナーで(西村)淳也の馬が少しモタれてフラフラしていたので、その影響はあったのですが、大勢には特に問題はなかったです。

——手応え良く直線に向いて、もうこれはという感じはしましたけれども、直線での感触はどうだったでしょうか。

戸崎:手応えはありましたし、反応して伸びていってくれたのですが、手前を替えたかったなというところですかね。 そこだけが一番完璧ではなかったなとは思いますけれども。

★

——スタートしてから1コーナーに入る時も同じ手前で、右手前だったのでしょうか。

戸崎:いや、そこは違うと思います。最後だけは替わらなかったですかね。

——修正の余地はあるのでしょうか。

戸崎:スタッフとも話はしましたし、その辺は今後課題というか、気をつけていく部分だという話はしていますね。

——それだけを見ると左回りはよりいいということになるのでしょうか。 単純な話になってしまいますけれども。

戸崎:いや、そういうことではないと思いますけれどもね。

——乗っていらっしゃらない方にはなかなか分からないと思いますけれども、G1のレベルでその手前を替えずに勝ち切ったというのは大きいものですか。

戸崎:多少、替えたほうがもっとパフォーマンスは上がるかなとは思っていますけれども。 どうなんですかね、少しそこは分からない部分はありますけれども。

——昨日のレースぶりを見ていると2000mが少し長いといった話もありましたけれども、2000mは長いのでしょうか。

戸崎:いや、僕もそれを少し改めて考え直さなきゃというところはありました。やはりその辺りも変わってきている部分でもあるのかなと。ベストは1800mの方がいいと思いますけれどもね。

★

——いずれにせよ1600mよりは少し長い方にシフトしている可能性もあるという感じなのでしょうか。

戸崎:そうですね。

——これだけ国内でタイトルを獲れば、時代的にも海外という話になるかなと思います。

戸崎:ただ、もともとドバイなども使う予定でもありましたからね。

——私は次走やジョッキーがどうなるかなど全く耳にしておりませんが、レース後にも来年の中東遠征というプランも挙がっておりましたね。勝手なことを言わせてもらえれば、来年は戸崎さんが馬上でインタビューできるように、という感じですかね。

戸崎:もし、そうなれば喜ばしいことなので、夢を見ておきたいと思います。また迷言(名言)が出るかはさておき(笑)。

——昨年は(野田みづきオーナーの)旦那さまの馬で勝たせていただいたので今度は奥さんの馬という感じになりますし。その間に宮市亮さんに英語を習うとか。

戸崎:そうですね(笑)。

★

福島開幕週は3勝

——先に先週の話題を伺いたいなと思いますが、ソニックブレイカーはいかがだったでしょうか。

戸崎:スタートが遅いとは聞いていて、その後は押していくと短距離だけれど一息で行ってしまう、という点も聞いていたので、その辺りは気をつけていっていたのですが、スタートも思っていたよりも遅いというのと、道中は特にそんなに掛かる感じもありませんでした。次走はもうちょっとやりようがあるかなという感じはしました。

——前回も最初、けっこう中団くらいにいて、途中からまくっていくような展開でしたね。あれだけ見ていたら、レース前は1400mくらいでもいい馬なのかなと思ったのですが、決してそういうわけではなかったという感じなのでしょうか。

戸崎:いや、1400mでもいいのかなとは思います。ただ、その時のテンションなのかもしれないですね。今回落ち着いていたなという感じは先生も言ってはいたので。一度乗ったことで、次は少し活かせそうな面も大きいという感じです。

——ラジオNIKKEI賞(G3)スカイスプレンダーは、序盤は位置に乗れていたのでおっと思ったのですが、結果は……という感じでしたが。

戸崎:これはもう跨がった時からテンションが高くて、入れ込んでいましたね。あまり雰囲気は良くなかったです。1頭だけすごい発汗もしていましたし、度外視できるレースだったのかなとは思いますね。

——今回に関しては、仕上がり云々というよりは、もう精神面という感じなのでしょうか。

戸崎:そうですね、久々の分で、そういうところもあったのかもしれないですね。参考外だと思います。

——エクリプスルバンは逃げ切りとなりましたが、こちらはいかがだったでしょうか。

★

戸崎:砂を被って揉まれると少し弱いというのをレース前に聞いていたのですが、それを聞いていたので行くのも手かなというのはプランにありました。上手くスタートも切れてスピードにも乗れたので、スムーズにハナへ行くことになりましたし、手応えも良く最後も伸びて強かったと思います。

——1800mよりは1700mくらいのほうがいいタイプですか。

戸崎:僕はそんなイメージですね。

——ボウウィンドウはいかがだったでしょうか。

戸崎:結果論としてスムーズではなかったので、少しもったいない競馬をしてしまったなという感じです。ただ、手応え的にももう少しあってもいいのかなとは僕は思っていたのですが。

——3コーナーからけっこう早めに手が動いているなという感じはありましたね。

戸崎:そうですね。あまり溜まっている感はなかったので、広いコースのほうがいいのかなという感じはします。

★

——中山で好走はしていますけれど、クリストフさん(ルメール騎手)も少し反応が遅いようなことを言っていたみたいですね。エースフライトは新馬で乗られていて、未勝利戦の前回は直線で突き抜けていたので、これ距離延長はいいのかなと思ったのですが、いかがだったでしょうか。

戸崎:馬は成長している感じはありました。思ったよりもスムーズに競馬はできたのですが、終始手応えが怪しい感じで、多分、緩い馬場だと全然違うと思います。いい馬場だと少しスピード負けするかなという感じはします。

——距離延長でそこも補えないのかなと思ったのですが、やはりそれだけ先週は時計が出ていたようにけっこう硬かったのでしょうか。

戸崎:硬さはそうでもなかったのですが、時計が速いというのはやはり分が悪いかもしれないですね。

——サトノワーグナーは1150mになりましたが、この条件であっさり勝ったなと感じました。

戸崎:そうですね。追走も楽でしたし、流れにも乗れていたので、自ずとという感じでしたね。

——ラッキースパークルはいかがだったでしょうか。

★

戸崎:これも勝てたレースではありました。操縦性が難しいとは言われていたのですが、道中は我慢して上手くいっていたので良かったなと思ったのですが……

3コーナーくらいから少しモタレが強くなって、内にモタレる感じですかね。直線も外に出そうとは思っていたのですが出し切れず、その後前の馬の後ろに入っていくような、そんなすごいことになっていましたね。

僕も焦ってしまった感じなのですが。気性だったり操縦性というのは、少し気をつけていかないといけないのかなという感じはします。

——単純に狭くなっての反応ではないような感じでしたものね。

戸崎:そうなんです。外に出す気になれば出せていたのですが、馬が前にいる馬の後ろに入りたがるというか。少し怖かったほどです。

——ドゥマーヴェリックは1番人気でしたが、中山での走りをみると1800mのほうがいいのでしょうか。

戸崎:そうですね、少し忙しいですね。力は持っていると思うのですが、タフな条件のほうがいいかなとは思いますね。

★

——ルクスレイモンドも、やはり少し距離が足りないのでしょうか。

戸崎:これも少し忙しさを感じましたね。特殊な展開にはなったと思うのですが。ただ、1400mは1400mで少し甘くなりそうな感じもあるので、なかなか難しいところではあると思うのですが。中山の1200mとかが一番いいのかもしれないですね。

——ウインマニフィークで勝利されましたが、いかがだったでしょうか。

戸崎:未勝利では上のクラスかなという感触でしたね。これも折り合いに気をつけていきました。勝負どころで少し怪しくなるところはあるのですが、エンジンが掛かってからはいいものを見せてくれたな、そう感じはしました。

——エバーシャンティは、スタートがああならなければという感じですか。

戸崎:いや、少しもう頑張ってきている感がありますかね。使い詰めで、道中の手応えも少し怪しかったなというところですね。

——ありがとうございます。昨日、帝王賞を勝たれた後に、表彰式でラモス(瑠偉)さんと少しお話しされていた気がしますが、何を話されていたのですか。

★

戸崎:「睡眠不足ではないですか?」と聞きました。ワールドカップがあるので、多分お忙しいのだろうなと思いまして。

——お知り合いだったのですか?

戸崎:いえ、全く面識はありませんでした。

——知り合いだったのかと思いましたね(笑)。

戸崎:目も少し赤くなっていましたし。時差ボケと睡眠不足で大変だと言っていました。

——やはりワールドカップの現地にも行かれていたのですね、実際もその通りだったのですね。残念ながらサッカー・日本代表は負けてしまいましたね。

戸崎:リアルタイムで見ましたけれども、得点を決めた佐野海舟選手がとてもかっこよくて盛り上がりました。サッカーはそこまで詳しくないのですが、敗れてしまったことは、主力選手がケガというのが大きかったのかなと感じています。

——ありがとうございます。七夕賞(G3)バトルボーンに騎乗とのこと。また来週もよろしくお願いいたします。

戸崎:よろしくお願いいたします。