【マイルCS】マイルG1連覇へ弾けたモーリス「あとはジョッキーに」

19日、日曜京都11レース・マイルCS(G1)の追い切りが美浦トレセンで行われた。

前走、安田記念1着のモーリス(牡4、美浦・堀厩舎)は、R.ムーア騎手を背に南ウッドチップコースで追われ、4F52.4-38.0-12.1秒をマークした。

【堀宣行調教師のコメント】
「毎日王冠の1ヶ月前に入厩して調整を進めるなかで、背腰の痛みから歩様が少し硬くなりました。調整方法を工夫してレースに使うことも出来ましたが、使って状態が悪化することも考えられたので毎日王冠を回避しました。その後は治療を施しましたし、調教内容を緩めたのでしっかり回復できました。当初の予定と変わりましたが、オーナーのご理解によって立て直すことが出来ました。ここを目標に調整を進めてきて、今回はレース間隔があいているので早めに仕上げてきました。

先週までに攻めの量も十分積んできていますし、今日はジョッキーに乗ってもらって、感触を確かめてもらってレースに向かおうと思いました。安田記念の前までは、折り合いに注意するレースが続いていました。もう少し前で競馬を進められると思っていましたが、その形を安田記念で上手くやれました。ハイペースのなかで好位から競馬が出来ましたし、いろんな展開、流れに対応できたことは大きいです。ゲートにウィークポイントはありますが、それも含めてメンタル面のコントロールが一番の課題になると思います。

関東本場の競馬でも輸送で体が減る馬なので、レース間隔があいていることも合わせて、体を減らさずに行けるかどうかがカギになると思います。次は香港カップへの出走も予定していますが、当初予定していた毎日王冠から使い出すことが出来ませんでしたし、このレースを使った後に考えていきます。馬場状態や展開が勝敗に大きな影響を与えると思いますが、今は馬がいろんな状況に対応できるようになっていますし、あとはジョッキーに任せればいいと思っています」

【R.ムーア騎手のコメント】
「最近のこの馬のレースをビデオで見ましたが、今年の重賞2戦が印象的でした。この馬が2歳の頃に乗ったことがありますけど、体の大きい馬なので完成するまで時間がかかったと思います。今は馬が成長してしっかりしてきて、体を上手く使えるようになったんだろうと思います。ビデオで見た印象と、実際に乗った印象の違いはありませんでした。今日の追い切りで良い感触を掴めましたし、レース当日を楽しみにしています。

ゲート練習もしましたが、ゲートの中でも問題はありませんでした。良い枠が当たればと願っていますが、枠順は選べないので決まった枠で頑張るだけです。今回だけでなくどのレースでも同じことですが、競馬には運が必要です。これがあれば良い結果が出るのではないかと思います。良い馬に乗って良いレースが出来るように、みなさんの要望に応えられるように頑張りたいです」

モーリス

モーリス


前走、毎日王冠12着のリアルインパクト(牡7、美浦・堀厩舎)は、助手を背に南ウッドチップコースで追われ、4F53.4-38.6-12.3秒をマークした。

【堀宣行調教師のコメント】
「オーストラリア遠征から帰ってきて回復に時間がかかりましたし、前走の毎日王冠は最後に失速してしまいましたが、レースを使ったことで次に繋がるのではないかと思います。今回は今までよりも体を絞って使いたいと思っていて、この中間はノーザンファームしがらきへ短期放牧に出しました。関西への往復輸送をしたことで目論み通りに体も絞れてきました。今日の追い切りもこの馬なりにしっかり動けていましたし、態勢は整っていると思います。

この馬のレースをさせれば、コース条件も苦手ということはないと思います。ディープ産駒ですが、溜めて切れさせるよりは馬なりよりも少し出していって、その流れのなかで決め手を使うレースが合っていると思います。枠順や馬場状態も含めて、この馬の持ち味を生かせるレースが出来ればと思っています」

リアルインパクト