【マイルCS】天皇賞最下位から反撃ヴァンセンヌ「状態はいい」

19日、日曜京都11レース・マイルCS(G1)の追い切りが栗東トレセンで行われた。

前走、天皇賞(秋)18着のヴァンセンヌ(牡6、栗東・松永幹厩舎)は、先週に続いて川田将雅騎手が騎乗。先週のCWコースから今週は坂路へと場所は移ったがキビキビとしたフットワークは変わらず、終いビシッと気合を入れられると1秒追走した古馬1000万のカレングラスジョーを軽く交わして0.6秒先着。4F52.5-38.3-24.7-12.5秒の好タイムを叩き出した。

この秋は毎日王冠9着、天皇賞は最下位の18着と着順は冴えないが、攻めの動きは軽快そのもの。松永幹夫調教師も「脚元の関係で坂路ばかりの調整でしたが、最近はその不安がなくなったので、先週はCWコースで追って、けさも坂路でしっかりと追い切りました。いい動きでしたし、状態は変わりなくいいですよ」と仕上がりには自信を持っている。今回のマイル戦は春に3連勝し、安田記念で2着に入ったベストの距離。大変身があるか注目される。

ヴァンセンヌ


前走、京成杯AH16着のレッドアリオン(牡5、栗東・橋口弘厩舎)は、助手を背に坂路で古馬500万のハイプレッシャーと併せ、終い一杯に追われると2馬身先行したパートナーをアッサリ追い抜き、ゴールでは3馬身先着。タイムはこの日5位タイとなる4F52.0-38.2-25.6-13.1秒をマークした。

橋口慎介調教師は「坂路でしっかりと。いい動きを見せてくれましたね。休み明けになりますが、最近はフレッシュな状態のときのほうが走る傾向にあります。状態はすごくいいので変わってほしい」と反撃に期待を寄せる。1987年のセントシーザー、2000年のダイタクリーヴァで2度の2着がある橋口弘次郎調教師にとっては最後のマイルCS挑戦。春にマイラーズCを勝った同じ舞台で有終Vとなるか。

レッドアリオン