【ジャパンC】ラストインパクトの松田博師「悔いのない仕上げ」

26日、ジャパンC(G1)の最終追い切りが栗東トレセンにて行われた。

前走、天皇賞秋12着のラストインパクト(牡5、栗東・松田博厩舎)は助手を背にCWで最終調整。入りはゆっくりながらもしっかりとした加速で駆け抜け、ラストは秀逸なタイムを計時。6F84.1-67.6-52.3-38.1-11.6秒をマークした。

最後のジャパンCに挑む松田博資調教師は「いつものように終いを伸ばした。道中はゆっくり走れていたし、しっかりと動けていた。ああ、動きは良かったよ。ここまでできることをしっかりとやって、悔いのないように仕上げてきた。あとは前走みたいにラチにぶつかる不利がなければ走れるはず」と栄冠に向け、調整は順調の様子。

来年の2月末で定年を迎える松田博資調教師。管理馬からは過去8頭が挑戦し、07年のアドマイヤムーン、11年のブエナビスタと2勝を挙げている。今回挑戦するラストインパクトは重賞を連勝するなど、3勝を挙げている実力馬で、近走振るわない成績とは言え期待の1頭だろう。昨年の有馬記念では上がり3位の脚を繰り出しての0.2秒差だけに、巻き返しは十分可能。師のラストトライに華を添える事が出来るか、名手R.ムーア騎手を背に大舞台へ挑む。

ラストインパクト

悲願のG1制覇に燃えるラストインパクト


ラストインパクト



前走、天皇賞秋11着のアドマイヤデウス(牡4、栗東・橋田厩舎)は岩田康誠騎手を背に坂路で最終調整。ラスト1ハロンがやや甘くなったものベスト時計に近いタイムを計時。4F51.1-37.4-24.5-12.6秒をマークした。

追い切りを見守った橋田満調教師は「ちょっと時計は速くなったけど、真っ直ぐいいフットワークで駆けていたね。引き揚げた時もスッと息が入ってたよ。ここ2戦は大外枠。前走なんてあのペースで余計に厳しくなったから。使った上積みは見込めるはずだから」とコメント。前2戦同様に外の8枠17番からの発走がどう影響するか気になるところ。

今回も続けて岩田騎手が騎乗予定で、癖を知る騎手が手綱を握る事はプラス。ここ2走は惨敗しているものの、2400m、2500mの重賞を連勝している事からも適性を大いに感じる1頭。前走はぶっつけのG1となったが、1走叩いた事で上積みが見込めるだけに、軽視出来ない1頭となりそうだ。