【有馬記念】豪快に伸びたインパクト「スムーズな競馬ができればいい」

23日、日曜中山10レース・有馬記念(G1)の追い切りが栗東トレセンで行われた。前走、ジャパンC2着のラストインパクト(牡5、栗東・松田博厩舎)は、助手を背にCWコースで単走追い。ゆったりとした入りから徐々にピッチを上げ、馬場の外めをビシッと追われると一直線の伸びでラスト1Fは11.3秒の瞬発力を披露。トータルでは6F86.3-69.8-53.2-38.1-11.3秒をマークした。

ブエナビスタ、ベガ、アドマイヤムーンなど数多くの名馬をターフに送り出した名伯楽・松田博資調教師にとって最後のグランプリとなるが、いつもと変わらない表情、口調で「前走後も特に変わったところもないし、けさ(水曜)の動きも良かった。ああ、いい感じできてるよ。金曜にでも菱田に乗せて感触を確かめてもらうつもり。前走(天皇賞)はラチにぶつかってしまったが、今度はちゃんと乗ってくるだろ。ああ、スムーズな競馬ができればいい」と愛馬をジャッジ。ジャパンC2着からの参戦も気負いはまるでない。

鞍上には香港で騎乗停止処分を受けたR.ムーア騎手に代わって、昨年もこのレースで手綱をとった菱田裕二騎手を起用。まだ重賞タイトルを手にしていないが、松田博厩舎の馬ではタガノグランパでダービー、菊花賞で4着と好走に導いている。ここで師の期待に応えることができるか。若武者の手綱捌きにも注目の一戦となる。

ラストインパクト

ラストインパクト